生きること

ある中学生が「死にたい」と

電話をかけてきた

教師は少し間を置いて

こう問いかけた

死にたいのはわかったが

おまえのどこが死にたいんか?

生徒は困惑した

???


少年は しばらく考えていたが

頭が死にたいと言った・・・

電話に告げた

そうか・・・

おまえの頭が死にたいと言ったのだな

少年は無言だった

教師は続けた

おまえの母親は

おまえを産んだとき何を思ったと思う?

元気で生まれてくれますようにと

願ったのではないか?

這えば立て

立てば歩めと

願ったのではないか?

両足を大地に踏みしめて

一歩一歩成長するようにと

願ってくれたのではないか?

おまえは頭で「死にたい」と考えた

考えたのは おまえの首から上の頭だ

では、おまえの身体はどうなんだ

おまえの首から下は

何と言っているんだ?

なるほど「生きる」のはたいへんだ

足はそんなおまえを

支えてきてくれたのではないのか

だから

おまえのその足はどう思っているのだ

おまえのその足の裏は

どう思っているんか?

と訊いた

少年は黙って帰っていった

暫くして

教師のもとに一通のはがきが届いた

少年からだった

そのはがきには

いくつもの風船が描かれていた!?

いや、そうではない

風船だと思ったのは

足の指だった

足の指が一つひとつ

ていねいに描かれていたのだった

この指も この指も

みんな俺を支えてくれていた

俺はそのことに気がつきました

そのはがきは

そんな少年の心を伝えていた

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