位牌の置き方【正しく仏壇に配置するには?】

位牌の置き方【正しく仏壇に配置するには?】

「位牌が増えたけどどこに置いたらいいかわからない」「仏壇の掃除をしていて位牌の置き方がわからなくなってしまった」など、位牌の置き方について迷っていますか?

この記事では創業明治39年の仏壇・仏具専門店が位牌の置き方について解説いたします。

位牌の置き方

大きな仏壇の場合の位牌の置き方

大きな仏壇の場合の位牌の置き方

高さが150cmを超えるようなお仏壇の場合、位牌は上から2段目の左右に安置してお祀りします。

最上段に置きたくなるかもしれませんが、お仏壇の中では最上段は御本尊や脇侍をお祀りする場所として位置づけられています。そのため御本尊に敬意を払い1段下がった場所に位牌はお祀りするのが良いでしょう。

とはいえ、位牌の本数が多かったりすると2段目に置くことができない場合もあると思います。その場合は最上段にも安置することになりますが、なるべく御本尊や脇侍を隠さないように位牌のサイズに注意していただくと良いでしょう。

小さな仏壇の場合の位牌の置き方

小さな仏壇の場合の位牌の置き方

棚の上に置くような小さなお仏壇の場合も位牌は上から2段目の左右に安置します。ただ、小さな仏壇の場合、そもそも2段目がない場合もありますので、その場合は最上段の左右に置くこともあります。この場合も、御本尊や脇侍が隠れないようにできる限りの配慮をしてください。

位牌の置き方で注意すべき点

位牌の置き方で注意していただきたいのは「仏壇の中では御本尊が中心的存在である」ということです。お仏壇は仏様の世界を表しており、お位牌は御本尊に守られているという考え方をします。そのため、御本尊に敬意を表して低い位置に安置したり、背を低くするのです。

これさえ理解しておいていただければ位牌の置き方で悩むことはなくなると思います。

複数の位牌がある場合の位牌の置き方

お仏壇の中に複数の位牌がある場合も多いでしょう。これまでのご先祖様の位牌や「〇〇家先祖代々」と記された先祖位牌、複数の札板が納められた繰り出し位牌もあるかもしれません。その際は仏壇の向かって右側を上座としてお祀りすることになります。

例として下記のような位牌がある場合について説明します。

  • 先祖位牌が1本
  • 繰り出し位牌が1本
  • 故人の位牌が2本

この場合、まず先祖位牌を右上に配置し、反対側に繰り出し位牌を配置します。そしてその下の段(または先祖位牌と繰り出し位牌の前)に故人の位牌を配置します。この時、故人の位牌はより世代の古い方を右側に安置します。

位牌の置き方についてまとめ 

  • 位牌は御本尊よりも低い段に配置する
  • 仏壇が小さく下の段に置けない場合は御本尊の左右に配置する
  • 仏壇の中では御本尊を敬う配置を心がける
  • 仏壇の中では右側が上座となるためより重要な位牌を右側に置く

以上、位牌の置き方に困った際の参考になりましたら幸いです。

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