心の時代

「心の時代」と言われますが、どういう意味でしょうか。物質的な時代から精神的な時代へ、精神的に成熟した、心豊かな大人の時代という意味でしょう。しかし、実際は「心の豊かさ」を言うわりに余裕がないと思われます。

例えば、時代を表象する車社会の実態を観察するだけでも、そのことを垣間見ることができます。一時停車して車から荷物を降ろしている最中に、後ろから平気でクラクションを鳴らす若い女性のドライバー。信号のない横断歩道で手をあげていても、まるで止まろうともしない車。合流路線から割り込まれまいと車間距離を極端に短く停車して信号待ちをする車々。べつに皆さんこれといって急いでいるふうにも見えませんけど—-?

明らかに、今相手は何をしているのか、見れば分かるはずですよね。結局、自分のことしか見えていないんですね。他人の気持ちが解る、周りが何をしているのかが理解できる、いわゆる空気の読める、読めないは、大人の尺度です。これでは、子供のままの心を持ち、身体だけが大人の社会ということになってしまいます。

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