空海の著書「十住心論」に
「秘密荘厳心」という言葉が出てきます
空海は心の奥深く隠れたところにこそ
素晴らしい心があり
それが仏様だと説明しています
これは如来蔵(にょらいぞう)思想ともいい
仏様は実は私たちの心の中におられるという考え方です
その仏様に気づくには
扉のように仏様を隠している
108の煩悩を取り去らないといけない
煩悩を取り去るのは
大変に難しいことなので
先に仏様とは何かを考えていくのがいいでしょう
お釈迦様は生まれた時
「天上天下(てんじょうてんげ)
唯我独尊(ゆいがどくそん)」
と述べられたと伝わっている
この地上に一人一人の私があり
その一人一人がこれ以上ないほど尊いという意味です
人間だけでなく一切の生き物が尊い
この言葉こそ仏教の結論だと思います
森清範・清水寺貫主
立命館大リレー講座「現代社会と宗教」
偲墓は行く末の煩わしさを無くし、かつ伝統的な供養もしてもらえる新しいスタイルのお墓です。生活環境や居住地域が変わっても無理なく供養し続けられるよう、お寺や宗派の枠に捉われない仕組みを実現しました。これまでの伝統を引き継ぎつつも、これからの供養のあり方をカタチにしたお墓です。
