人間の心はとてもデリケートに出来ていると思います。ストレスやプレッシャーに対してさほど強く出来てはいません。例えば、衝撃的な事件・事故に遭遇した場合、第一級の防衛機制がかかり説明のつかない心理状態を招きます。まるで、危険に遭遇した亀が手足を引っ込めたり、貝が堅く殻を閉じてしまうのと似ています。
回復のプロセスは、事件・事故当時に抑圧した感情を確認できるような安全な場所や、共通の体験をした第三者の出現など、周りの人間関係があって、初めてショックの再体験が開始されます。付け加えて、時間的な要素も安心安全の必要条件かもしれません。