医学と仏教は深いところで共鳴しあう

 たとえば坊さんが病院に法衣姿で入っていけば、患者さんやご家族からは「縁起が悪い」「早く目の前から立ち去って欲しい」という目で見られるのがおちでしょう。

 今の世の中、人の生老病死の現場に最も密接に関わっているのは医師や看護師などの医療関係者です。法衣姿で生老病死の現場に入れてもらえないのであれば、私自身が医師となって白衣姿で入っていきましょう。簡単に言えば、これが私が医師をめざした理由です。

 医師と僧侶。私は「僧医」という言葉をつくって行動理念にしています。「医師と僧侶は矛盾しませんか」とよく聞かれますが、私の中では矛盾はありません。医学も仏教も元は一緒というとらえ方をしています。

(元臨済宗佛通寺派管長  対本宗訓師)
リレー講座「現代社会と宗教」(立命館大学主催・読売新聞大阪本社後援)

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