日本人の文化に内在する宗教性には
共同体が担っている「宗教文化」と
個人として自覚的に信仰を持つ「教団宗教」とがあります
宗教文化を担う共同体は
血縁的な集団の「氏」や「村」という地縁集団
そこで守られているのが
伝統的な神社や寺院です
日本的な宗教文化を大胆に言えば
「儀礼」のことです
祭りやお盆参り
葬式もそう
近代は儀礼をないがしろにしているが
人間の行為に儀礼ほど
重要な意味を持った所作はないのです
(秩父神社宮司・薗田稔)
リレー講座「現代社会と宗教」(立命館大学主催・読売新聞大阪本社後援)