第二次大戦後の1947年から49年に生まれた「団塊の世代」
およそ700万人・全人口の5%以上を占めるこの世代は
企業のあり方から流行まで、戦後日本のあらゆる側面に
大きな影響を及ぼしてきました
来年の2007年、この「団塊の世代」が60歳となり
大量の定年退職者が発生します
今後の日本人のライフスタイルを占う意味でも
「団塊の世代」を考えてみることは大切だと思います
■「団塊の世代」の特徴
「団塊の世代」はその膨大な人口が
他の世代と比較して目立つために
幼い頃から学校で知らず知らずに競争を繰り広げました
そのため、青年期を迎える頃には
他の世代に比べてとりわけ自己主張が激しくなりました
団塊の世代は思春期に
日米安全保障条約に反対する大人たちの闘争を見ており
また、戦争についても両親や周りの人間から悲惨さを語られ
反戦意識が非常に強いのが特徴です
都市部の若者はその強い影響と自己主張の強さから
大学改革やベトナム戦争反対の反体制活動を繰り広げ
一部は新左翼となって急進的な活動を行いました
しかし、暴力行動に走ったあさま山荘事件などで
反体制組織に対する世間の目が冷たくなると
急速に「しらけ」が進みました
また、就職する時期とも重なり
彼らは火が消えたように、発言を控えるようになりました