人格の深さをつくる 

      2019/03/11

ある人のことを「人格がある」と表現するときがあります

いったい どんな人がそのように言われるのでしょうか

人はどんな状態になれば そのように賞賛されるのでしょうか

ものごとの より根元的な より本格的な
「意味」と「価値」を感じ取る「感性」

他人が自分より多く その「感性」を持っている場合に

「深いなぁ・・・」と言ったりします

いわゆる「高貴な精神」とでもいうのでしょうか

「人格の深さ」をつくるには

ズバリそこのところの「感性」を磨くわけです

深く自らを内省するには

ものごとがスムーズにうまくいった時より

スランプ・悩み・問題を抱えた時がチャンスです

胸に手を当てるなどして・・・

「不完全であるためには罪を犯さなければならない」

「人間が人間であるためには罪を犯さなければならない」

カール・ヤスパース(1883−1969)

「美人は美人というだけで罪である・・・」など

他人や周りに何か罪を犯してしまっていることは

生きている以上 避けて通れないのです

そんなヨーロッパ的考え方の深さは中世1000年間に形成されました

シェークスピアやトルストイに多大なる影響を与えています

自分は神ではない

絶対的な神の存在

キリスト教は「人間の善良さは罪の意識をなくさないことである」と言っています

「告白」という行為も内省のためです

内省しない人間は成功しない

高く飛び上がるためには、深く屈伸しなければならない

個性の源泉にたどり着くために深く掘り下げるのです

「個性の輝き」は自己を深く掘り下げてこそ輝きます

それには自分を否定するような要因にぶつからなくてはならないのです

 

また日本民族的考え方の深さは中世の平安時代に形成されました

「仏の清浄なる世界」と「自分の煩悩」を対比させ

自らの「民族の魂」に触れたがゆえに「個性の輝き」を見せたのでした

よって鎌倉仏教は高僧を輩出しました

道元・親鸞・一遍などなど・・・

文化に後押しされる形で技術が発達し

多くの芸術家を輩出しました

建築家:宮大工(書院造り)

芸術家:仏師・彫刻家

工芸家:刀鍛冶

室町時代には、さらに深く「感性」を磨きました(「わび」・「さび」・「幽玄」)

いずれにせよ

自分自身の本来の姿を表現することです

他人との競争ではなく

自分自身を深く内省した

命の根源に触れるような輝く個性にたどりつくには

現在自分の持っている力では

なんともならないという問題に直面すること

が必要なのです!

 

人格の高さは知識技術の量です

人格の深さは体験してきた苦労・問題・悩みの質です

苦労なしには人格の深さは出来ません

いわば苦労は人格の深さをつくる必要条件なのです

(十分条件は必要条件の根拠を探ることにより出てくるはずです)

一本の大木を想像して下さい

人格の高さは地上に生えた大木そのものの高さです

人格の深さはその根をいいます

地下の岩盤に当たり直面をせずに避けていくと

当然根っこは曲がって伸びます

根性が曲がってしまうんです

解釈が曲がってしまうんです

「苦労」から逃げてもますます辛さが増してきます

生きることの「嫌さ」が増してくるのです

「人生逃げ場なし!」

逃げて苦労する「苦労」は質の悪い苦労です

「ぶつかって行くっきゃない!」

結局 成長しようと思えば 問題を乗り越えるしかないのですね

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