最近の暑さで、少しバテ始めて来た時。
不思議な青年に出会った。
彼は、身軽で思い立ったらすぐに旅に出ることができるという。
世界ってそんなに狭かったかと思うくらい簡単に旅をしてきたらしい。
中国→パキスタン→インド→セイロン→ケニヤ→インド→ミャンマー
→タイ→マレーシア→インドネシア・・・
時間の流れが、急にゆっくりになった気がした。
発見と驚きの連続だった旅。
友人もたくさん出来、生活にもなれた。
ヒマラヤを一周するルートを懐かしく語ってくれた。
そんな旅の終焉は、突然にやってきたそうだ。
まわりの連中を見ているうちに、ふと故郷の近所にもこんな奴がいたと気づいた・・・。
その時、彼は旅を終える決心がついたそうだ。
深いところで人間を理解できたのだろう。
そんな話を聞くうちに、暑さによる疲れや倦怠感が、一度に吹き飛び、
いつのまにか「旅への憧れ」というエネルギーに変わっていた!