数珠に使われる珠の種類

仏具にかかせない数珠の珠には、様々な種類・素材が使われています。お釈迦様がその下で悟りを開かれたと言う菩提樹、仏教を象徴する蓮の実などの木の実、香りのある香木には伽羅・沈香・白檀・栴檀が、他の木の素材では紫檀・黒檀・松・梅・鉄刀木(たがやさん)など、宝石類では水晶・翡翠・瑪瑙・珊瑚・琥珀・瑠璃や、弘法大師が師匠から伝授された水晶など、様々な素材を用いられたりもしています。その中でも、今回は天然石類からご紹介していきたいと思います。

 

虎眼石(ダイガーズアイ)・赤虎眼石・青虎眼石

金褐色に黒いスジのような縞模様を持つ石です。光の反射によって虎の目のように見えることから虎眼石と呼ばれています。虎眼石は、角閃石(ケイ酸塩鉱物類)の一種であるクロジドライト(青石綿)に石英(日本中にある鉱物)が染み込んで硬化した混合石です。青石綿に含まれる鉄分が酸化して、独特の色と縞模様を形作っています。赤虎眼石は虎眼石を熱処理して赤色に変色させたものとなります。黄色~茶色の虎眼石が赤味がかった石になります。青虎眼石は主成分である青石綿の鉄分が酸化していない青色のものを呼びます。産地は南アフリカ共和国、ナミビア、西オーストラリアなどがあります。男性用数珠にも良く使われています。

ソーダライト

ソーダライト(方ソーダ石)とはラピスラズリを構成する鉱物の一つでもあり、1800年代にグリーンランドで発見され、含有するナトリウム量が多いので英語でナトリウムを意味する sodium にちなみ、「ソーダライト」と名付けられました。濃紺の美しい色合いがピスラズリと似ていることから、昔は高価なラピスラズリの代用品として用いられていました。ソーダライト自体がラピスラズリの構成成分のひとつなので、似たような近い宝石のひとつでもあります。ラピスラズリとは異なる特徴として、ソーダライトには濃い青色と青色、薄い白色が混ざった斑紋状の模様が見られ、表面にガラスのような光沢があることがあげられます。主な産地はブラジル、カナダ、アメリカ合衆国、ナミビア、インドなどがあります。

ラピスラズリ

ラピスラズリ  は、方ソーダ石(ソーダライト)グループの鉱物であるラズライト(青金石)を主成分とし、同グループの方ソーダ石・藍方石(らんぽうせき)・ゆう方石など複数の鉱物が加わった宝石です。和名では瑠璃(るり)と呼び、深い青色から藍色をしており、しばしば黄鉄鉱(パイライト)の粒を含んで夜空の様な輝きを持ちます。産地は主にアフガニスタン、ロシア、チリ、ミャンマー、アメリカ合衆国などがあります。最高品質のものは、アフガニスタンやアルゼンチンなどから産出されています。

ガーネット・オレンジガーネット・グリーンガーネット

ガーネットは柘榴石(ざくろいし)といわれるもので透明度はさまざまなものがあります。色はワインレッドの色が有名ですが、無色、黄、オレンジ、グリーン、黒など様々な色があります。これらの色の違いは石に含まれる成分の違いによって変化します。オレンジガーネットはヘソナイトと呼ばれており、グロッシュラーライトという灰礬(かいばん)柘榴石の仲間でガーネットの中に含まれる鉄、マンガンの量が多いことで発色します。その色は朱色からオレンジ、そして黄色と含まれる成分の量により多少変化が見られます。グリーンガーネットもグロッシュラーライトの仲間で、鮮やかな黄緑色は鉄やクロム、バナジウムなどが発色の元として考えられています。このグロッシュラーライトの中で緑色のものだけをグリーンガーネットと呼んでいます。また、グリーンガーネットはツァボライトとも呼ばれることがあるのですが、この呼び名は、ケニアのツァボ国立公園で採掘されるものとなります。これはグロッシュラーガーネットの中でも含有するクロムとバナジウムによって、より明るい緑色になったものをさします。このツァボライトは産出が少ない為に一般認知の低い宝石となっています。主な産地はスリランカ、アフリカ、マダガスカルが知られています。

アクアマリン

アクアマリンは、青色の緑柱石(ベリリウムを含む六角柱状の鉱物)です。名前はラテン語の「海水」を意味する語からきており、そのうち透明でスカイブルーの色調のものを呼びます。和名は藍玉もしくは水宝玉と呼ばれています。アクアマリンは海に投げ入れると瞬時に溶け込んでしまうと言われるほど海の色あいをしており、その事から古いヨーロッパの船乗り達は、この石を海の力の宿ったお守りとして大切に持っていたそうです。ブラジルのサンタマリア鉱山で採掘される深いマリンブルーの石が最高品質とされているが、現在は枯渇状態となっています。最近では他の鉱山でもこれと同様の品質の石が採掘されており、現在ではこの深いマリンブルーの物を一般的に「サンタマリア」若しくは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼んでいます。また、それ以外にも産地としてはスリランカ、マダガスカル、ロシア、パキスタン、アフガニスタン、インドなどが挙げられます。やさしいブルーの色合いが女性にも男性にも好まれています。

 

瑪瑙(メノウ)・縞瑪瑙・苔瑪瑙・オニキス

瑪瑙(メノウ)は、アゲートとも呼ばれています。これは縞状の玉髄の一種で、オパール(蛋白石)、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿してできた、鉱物の変種とされています。名前は、石の外観が馬の脳に似ているためつけられたと言われています。瑪瑙は玉髄とともに、様々な種類の彫刻材料として使われており、硬度が高いのを利用して灰皿、置時計、火打石などと、様々なものに用いられています。また、数珠やブレスレットにも多く使われてもいます。瑪瑙はありふれた鉱物で、世界各地で産出されます。特にメキシコ、アルゼンチンなどの南米や、ドイツ、オーストラリア、ボツワナ、ポーランド、チェコやイギリスのスコットランドのものはカラフルで、世界中のコレクターの間で人気があります。日本では青森県、石川県、富山県、北海道などでも産出され、古くから重宝され、仏教では「七宝」のひとつに数えられています。

玉髄(カルセドニー)

玉髄(カルセドニー)とは、石英という鉱物の非常に細かい結晶が網目状に集まり、緻密に固まった鉱物の変種で美しいものは宝石として扱われます。カルセドニーは、豊富な色を持り、半透明の優しいカラーが人気です。色のついたカルセドニーは紫外線での退色の恐れもありますので、直射日光に当たる場所などでの保管はなるべく避けるようにするのが望ましいです。主な産地はブラジル、オーストラリア、インドなどがあります。また、濃い赤色から褐色のものはカーネリアン(紅玉髄)と呼ばれています。主な産地はブラジル、インド、ウルグアイ、アメリカなどです。その中でもインドの産地のものは強い太陽光によって、とても鮮やかな赤色のカーネリアンが作られます。石に含まれる成分によって不透明になったジャスパー」と呼ばれるものなどがあります。

水晶

二酸化珪素が結晶したものが石英と呼ばれるもので、日本中に存在しており、結晶しているか破片になっているかで呼び名が変わってきます。水晶はその中でも「自形結晶」を持ち無色透明となったものを指します。「自形結晶」を持った石英、いわゆる水晶は莫大な量を誇る石英などの鉱物のうちのほんの少量しか産出していないのでとても貴重なものとなります。水晶は無色と述べましたが水晶には様々な色があり呼び方も変わってきます。

紫水晶(アメジスト)

紫色のものを紫水晶(アメジスト)と呼びます。淡いライラック色から、濃紫色まで幅広い色合いがあります。紫外線を浴びすぎると退色してきますので、直射日光には要注意です。主な産地はブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州が世界最大の紫水晶の産地と知られています。また、スリランカ、マダガスカル、中央アフリカでは質の良いものが産出されます。日本の産地では、宮城県白石市の雨塚山や鳥取県が知られています。

紅水晶(ローズクオーツ)

ピンクのものは水晶(ローズクオーツ)または、ばら石英とも呼ばれています。ローズクォーツは大抵不透明であるため球形のビーズに加工されたり、お数珠や、装飾品などに利用されます。ローズクォーツの結晶は当初、アメリカ合衆国ラムフォード近郊の鉱山で発見されました。現在、市場に出回っているものの多くは、ブラジルミナスジェライス州産のものが多くあります。

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