線香の香りの系統を紹介【原料による効果の違いも解説】

自宅の仏壇に欠かせないお線香には、さまざまな香りの種類があることをご存じですか?

近年では、アロマテラピー効果のあるお線香や、香りの少ないお線香など、供養する人や故人の好みに合わせたお線香が多数販売されています。

もしかしたら、お線香を変えることで心身の不調を改善できるかもしれません。

そこで今回は、数多くのお線香を取り扱ってきた仏壇・仏具専門店「佛英堂」が、お線香の香りについて丁寧に解説します。

この記事で得られる知識は以下の3つです。

  • お線香香りの種類
  • お線香の原料
  • お線香の香りによって得られる効果

ぜひこの記事を参考に、上げるのが楽しみになるお線香を見つけてくださいね。

線香の香りの種類

お線香の香りには「故人の食事になる」「供養している人の心身を清める」という2つの意味があります。

ここではお線香の香りとして代表的な種類を4つ、ご紹介します。

香木系

お線香の香りとして代表的なのが、香木系の香りです。

天然由来の爽やかさと甘さのある香りが特徴で、古くから日本の仏事に使われてきました。

漢薬系

漢薬とは、漢方薬やスパイスに使われることもある香原料です。

数種類の漢薬を調合してお線香を作ることがあるほか、香りを際立たせるために香木のお線香に調合されることもあります。

調合次第で、辛みや深みのある香りに仕上がるのが特徴です。

フローラル系

フローラル系のお線香は、フレッシュで場所を選ばないお花の香りがします。

香りのあるお花ならほとんど商品化されているといっても過言ではないほど、商品バリエーションが豊富なところが特徴です。

その他

香水のような香りのお線香や、ドリンク、フルーツの香りのお線香なども存在します。

種類が豊富なので、故人に関連した香りを見つける楽しさがあると人気です。

線香の原料と効果

香りは脳に作用し体や心の調子を整えます。そこでここからは、お線香の原料を紹介するとともに、原料による効果についても解説します。

香木系

香木とは人間が手を加えなくても、いい香りを持っている木のことです。今回は、お線香として人気の高い白檀と沈香の香りを紹介します。

白檀

白檀は、インドネシアなどに生えている白檀の木の幹部に含まれている精油です。

不眠解消や精神疲労を解消する効果があり、その効果の高さからアロマテラピーでも広く用いられています。

沈香

沈香は、東南アジア全域に生えている沈香の木に生成された樹脂から生まれます。

精神鎮静効果があるほか、冷えや疲労回復といった薬用効果も高いです。

漢薬系

漢薬は、心身のさまざまな治療に用いられます。今回は厳選して11種類の原料をご紹介します。

安息香

安息香とは、東南アジアの熱帯雨林に生えている木の樹脂を固めたものです。

呼吸を落ち着かせ幸福感を与える効果があるほか、他の漢薬と調合することで香りを長く留める効果もあります。

龍脳

龍脳は、龍脳樹と呼ばれる木の樹脂が無色透明の結晶になったものです。

頭痛や歯痛をやわらげる効果があるほか、中枢神経の興奮を鎮めてくれるはたらきもあります。

麝香

麝香とは、ジャコウジカの分泌物を乾燥させたものです。

ストレス緩和に効果があり、イライラや不眠症状を改善するといわれています。

藿香

藿香は、パチョリの草や花を乾燥させたものです。

胃を整える効果があるため漢方薬にも広く用いられているほか、感情のバランスを整えてくれる効果もあります。

乳香

乳香は、熱帯地域の木から分泌される乳白色の樹脂です。

漢方薬として鎮痛や止血薬に使われているほか、呼吸器系の不調改善効果もあります。

山菜

山菜は、山に自生する食べられる植物です。

山菜にもさまざまな種類がありますが、例えばふきのとうの香りには胃腸を整え消化を促進する効果があります。

甘松

甘松は、ヒマラヤや中国の山岳地帯に生えている草の根と茎が原料です。

胃痛や腹痛に効果があるほか、イライラやヒステリーを抑制し、心を落ち着かせてくれます。

桂皮

桂皮は、中国やベトナムに生えている桂の木の皮を乾燥させたもので、別名シナモンと呼ばれています。

桂皮の香りは、人をリラックスさせ失った気力を回復させる効果があるとされています。

丁子

丁子は、チョウジの木についた花のつぼみを乾燥させたものです。

辛みを含んだ香りは沈んでいる気持ちを盛り上げ、血行を促進する効果があります。

大茴香

大茴香は、中国に生えているトウシキミの木の実を乾燥させたものです。

爽やかな甘さのある香りで、精神を安定させる効果があります。食欲を増幅させる効果もあるので、食欲不振の時にもおすすめです。

カミツレ

カツミレは、西ヨーロッパなどに咲くキク科の草です。カモミールといったほうがわかりやすいかもしれません。

高いリラックス効果と鎮痛効果があるため、メディカルハーブと呼ばれることもあります。

竜涎香

竜涎香はマッコウクジラの腸内にできる結石で、希少価値が高さから香料の王様とも言われています。

竜涎香の香りには、固まった気をほぐす作用があるとされています。

フローラル系

お線香の原料にお花が使われることも珍しくありません。フローラル系は種類が豊富なため全てを紹介することはできませんが、人気の種類をいくつかご紹介します。

ラベンダー

お線香の原料に、粉末状にしたラベンダーを用いることも少なくありません。

ラベンダーの香りには精神を安定させる効果、頭痛や生理痛などを静める効果があります。

ローズ

香りが強いバラの精油をお線香に使うこともあります。

華やかな香りは高いリラックス効果が得られるはずです。

イランイランや梅、スミレなどさまざまなお花を原料にしたお線香があります。お花の香りには、ストレスを解消し精神を安定させる効果があるので、一つは持っておいて損はないでしょう。

その他

コーヒーやフルーツの香りのお線香には、原料に人工香料を使うのが一般的です。

しかし、中には本物のコーヒー豆を配合したお線香もあります。コーヒーの香りにはリラックス効果と集中力を高める効果があるので、気になる方はぜひ一度使ってみてください。

香りの少ない線香

「あまり香りが出ないお線香が欲しいな」と考える人も少なくありません。

そういった要望に応えるため、近年では煙や香りの少ないお線香が発売されています。

なかでも、炭粉末を原料に使られているお線香は香りがほとんど出ません。

まとめ

お線香の香りや原料にはさまざまな種類があります。

原料によって得られる効果は異なるので、香りにポイントを置いてお線香を選んでみてもいいでしょう。

また、香りが気になる人は香りの少ないお線香を選ぶことで、悩みを解決することができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA