喪中見舞いは寒中見舞いとどう違う? 送る時期や送り方のマナーについて

もうすぐ11月。

喪中はがきが届き始める季節になります。

喪中はがきで亡くなったことを初めて知る場合、どのようにお悔やみの気持ちを先方に届けるか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

広く知られているのは寒中見舞いですが、最近では喪中見舞いという方法もあります。

ここでは喪中見舞いのご紹介と、寒中見舞いとの違いについて書かせていただきます。

喪中見舞いとは

喪中はがき

喪中はがきを受け取った際、喪中の相手へ追悼の気持ちを伝えるために送る手紙や品物のことです。

遺族へお悔やみの気持ちを述べ、励ますと言う意味で、喪中はがきが届いたら速やかに送るのがマナーです。

喪中見舞いにはがきを送る場合

喪中見舞いに時候の挨拶、「拝啓」等の頭語は必要ありません。

また、「死ぬ」「消える」などの忌み言葉、「度々」「重ね重ね」などの重ね言葉も使用しないよう気を付けましょう。

「喪中お見舞い申し上げます」という記載の上、最低限、下記のような内容を織り込むとよいでしょう。

  • 喪中はがきに対するお礼・・・・・・「この度はお忙しい中ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます」
  • 故人の冥福を祈る言葉・・・・・・・「謹んで○○様のご冥福をお祈り申し上げます」
  • 遺族への慰めや励ましの言葉・・・・「どうぞお体に気をつけ、新しい年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます」

このほか、故人とのエピソードを書き添えると、遺族の方もお喜びになられるのではと思います。

インターネットでは喪中見舞いの文例もたくさん出てきますので、そちらを参考にされてもいいですね。

使用するはがきは、郵便はがきなら切手部分がヤマユリ(通常はがき)、山桜(インクジェットはがき)、胡蝶蘭(弔事用はがき)のいずれでも構いませんが、私製はがきを使用される際は切手は普通切手を使用されると良いでしょう。

喪中見舞いに品物を送る場合

相手の負担にならない程度の3000円から5000円の物がオススメです。

花や線香など仏壇に供えられる物が一般的ですが、仏壇を置かれていないご家庭もありますので、花券やギフト券のほか、個人が好きだった物などを送るのも良いでしょう。

線香

当店は仏具を取り扱っていますので、線香について少し書かせていただこうと思います。

線香は古くから仏さまの食事と考えられており、お供えする人自身の身も清めるという意味があります。

「仏さまから授かる深いご縁」の感謝の気持ちを伝えるためにも、線香をお供えすることはとても良いことです。

現在では伝統的な香りに加え、いろいろな香りの線香がありますので、故人の好みや雰囲気に合わせた線香を贈られてはいかがでしょうか。

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絵ろうそく

もう一つご紹介したいものが、絵ろうそくです。

ろうそくの炎には周囲を浄め、煩悩の闇に光を当て、苦しみから離れられるという作用があると言われています。

通常仏壇には絵のないろうそくをお供えされていると思いますが、絵ろうそくは命日やお盆お正月など、仏様にとって特別な日に灯されることをおススメしています。

ぶつえいどうオンラインショップ ろうそくのページへ

品物を送られる際の熨斗の表書きですが、「喪中見舞い」や「御供」とされると良いでしょう。

また品物に添える手紙には、はがきを送る際の文面に加え、「心ばかりの品ですが、○○様にお供えくださいますようお願いいたします。」など一言添えるとより丁寧です。

何と書いていいのか・・・と悩まれた際には添え状の用意もしておりますので、ご安心ください。

ただ、葬儀からの時間が経過している際には、品物を送るとかえって遺族の負担になる時もありますので、その際ははがきや手紙のみでお悔やみの気持ちを伝えるのがよろしいかと思います。

寒中見舞いとは

寒中見舞いはもともと日本の慣習の一つで、1月5日の小寒から2月4日の立春までの寒中に行う見舞いでありました。

現在では、年賀状や喪中の挨拶への返事としての性格も強く、その際は1月8日以降に先方へ届くようはがきを送ります。

従来はこちらの寒中見舞いを出すことが多く、市販のはがきもたくさん販売されています。

雪うさぎ

さいごに

喪中見舞いは出す時期に決まりがなく、喪中はがきが届いてすぐに返事ができるため、最近ではこちらを出される人が増えているそうです。

香典や品物も併せて送ることができるのも、喪中見舞いが増えてきている理由かもしれません。

最近では親族だけでの葬儀が増えており、喪中はがきで故人の逝去を知ることが多くなっています。

そのような時代の流れもあり、葬儀から時間が過ぎていても、お悔やみの気持ちを少しでも早く伝えられる新しい習慣として、喪中見舞いが広がっていっています。

喪中見舞いをご存知ではない方もたくさんいらっしゃると思いますが、寒中見舞い同様、遺族へのお悔やみや励ましの気持ちを伝える方法として活用されるのも良いのではないでしょうか。

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