彼岸は、「迷いの世界」から「悟りの世界」へ到る教えで語源はパラミター
すなわち理想の達成ということです。彼岸会という行事がはじまったのは、
なんと、平安朝のころ宮中で盛んになったもので、江戸時代になってから
は、一般の人々のあいだでもおこなわれるようになり、現在まで続いてい
ます。仏教にいう彼岸とは、幸福な生活が、実現したところです。本当の
幸福を得た人の心境でもあります。この理想の実現しているところを「西
方浄土」ともいいいます。春・秋二季の彼岸中日には太陽が真西に沈み
ます。そこでこの日は理想の世界のあり場所がはっきり分かる尊い日と
極めたものだけがもつゆるぎのない美しさが
こころをゆっくりと満たして・・・。
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