お盆に飾るキュウリとナスの作り方【意味や処分方法も解説】

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「お盆に飾るキュウリとナスってどんな意味があるの?」
「どうやって作ってどこに飾ればいいの?」
「お盆が終わった後の処分方法は?」

このような疑問に創業明治39年の仏壇・仏具専門店がお答えします。

お盆に飾るキュウリとナスの意味

お盆に飾るキュウリとナスはご先祖様の乗り物を表します。一般的にキュウリは「馬」、ナスは「牛」を表すとされていますが、地域によってはナスが「馬」でキュウリが「牛」ということもあります。藁(わら)や苧殻(おがら)で作られることもありますが、夏に手に入りやすいキュウリやナスで作る方法が広く普及しています。

あの世から来る時は速い馬で

「馬」というと足の速い動物のイメージがありますよね。

なので、お盆にご先祖様があの世から帰ってくる際に「急いで早く帰ってきてほしい」との願いから、キュウリで「馬」を作ってお出迎えします。

ちなみにキュウリで作った馬の盆飾りは「精霊馬」と呼びます。

あの世に帰る時は遅い牛で

逆に「牛」はのっそりと移動するイメージがあります。

この世でお盆を過ごしたご先祖様に「ゆっくりと帰ってほしい」との願いを込めて、ナスで牛を作りお見送りします。

ナスで作った牛の盆飾りは「精霊牛」と呼びます。

では精霊馬と精霊牛はどうやって作るのでしょうか?

キュウリの「精霊馬」とナスの「精霊牛」の作り方

準備するもの

  • キュウリ(まっすぐなものよりも反った形のほうが馬っぽい)
  • ナス(細いものよりも太いほうが牛っぽい)
  • 割り箸(2膳)

作り方

  1. 割り箸を割り、更に半分に折って4本にする
  2. 野菜が自立するように前後に指す

すごくかんたんですね。お子様のいらっしゃるご家庭では一緒に作るとお盆への興味を持っていただけるのでおすすめです。

キュウリの「精霊馬」とナスの「精霊牛」の飾り方

精霊馬と精霊牛はお盆中の13日〜15日までの間、盆棚をつくりそこに飾るのが一般的です。盆棚を作らない場合は仏壇や位牌の側に飾ると良いでしょう。

江戸時代の文献(藤森弘庵『春雨楼紙鈔』)には下記のような記述があります。

七月十三日から十五日まで、家々ではその先祖を祭り、そこには必ずナスの牛とキュウリの馬を飾る

藤森弘庵『春雨楼紙鈔』1851年

では、お盆が終わった後の処分はどのようにすればよいのでしょうか?

キュウリとナスの処分方法

精霊馬と精霊牛に使ったキュウリとナスは食べずに処分します。

「野菜だから食べてもいいのでは、、、」「お供え物も後で食べるし、、、」と思うかもしれませんが、その他の「お供え物」とは意味合いが異なりますので食べずに処分するのが習わしです。

以下に処分方法を3つ紹介します。

お寺でお焚き上げしてもらう

盆飾りをお寺でお焚き上げしていただく場合はキュウリとナスも一緒にお焚き上げしてもらいましょう。ただし一般家庭では危険なので避けたほうが良いでしょう。

庭に埋める

お盆に用いた飾りは土に埋めたり、川に流したり、燃やしたりするのが一般的でした。

しかし現代では環境や安全に配慮して川に流したり、燃やしたりということはなくなりました。

もしお家にお庭がある場合はキュウリやナスは土に還るので埋めて処分していただくのがおすすめです。

可燃物として処分する

次に紹介するのはキュウリやナスを可燃物として捨てる方法です。

現代ではこの方法が最も一般的かもしれません。

そのまま捨てていただいて問題ありませんが気になるようなら塩で清めて捨てましょう。

お盆に飾るキュウリとナスについてのまとめ

  • お盆に飾るキュウリとナスはご先祖様の乗り物を表す
  • キュウリとナスと割り箸を用意すれば簡単に作れる
  • お盆中の13日〜15日までの間、盆棚をつくりそこに飾る
  • 精霊馬と精霊牛に使ったキュウリとナスは食べずに処分

以上、参考になりましたら幸いです。