各宗派の数珠の特徴 − 浄土真宗編

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数珠はもともと念仏を唱えた数をかぞえるための道具でした。

念仏を唱えるたびに珠を一つ取っていき、1周すると反対に珠を繰るという方法で、念仏を唱えた数を数えていたのです。

数珠にはどの宗派でも使える略式数珠と、各宗派の宗旨を反映した形の本式数珠の2種類があります。

このページでは、浄土真宗の本式数珠の特徴と使い方について説明します。

 

浄土真宗本式数珠の特徴

浄土真宗の本式数珠で、最も特徴的なのが親珠のすぐ下の結び方です。

下の画像を見ていただくと分かりやすいと思いますが、漢字の「四」に似た紐の結び方となっています。

 

蓮如結び

 

浄土真宗では「他力本願」という考え方のため、念仏を唱えることで煩悩を消さなくてもよいという教えです。

数珠も念仏を唱えた数を数えるための道具と考えていないため、数を繰れないよう蓮如結びを考案したとも言われています。

法具として大切なものである事に違いありませんが、珠の数や形状、素材に決まり事が少ないのが特徴です。

本式数珠

男性用

 

女性用

 

西本願寺派の数珠と持ち方・使い方

男性も女性も一重の数珠を用いるのが好ましいとされています。

珠の数や素材に決まりはありませんが、丸玉の場合は18〜27珠、平玉の場合は54珠が一般的です。

房については男性は紐房、女性は切房が望ましいとされていますが、こちらもそれほど厳密に決まっているわけではありません。

特に女性用の切房というのは房の構造上ほつれやすいため、頭付房の方が人気があります。

持ち方は輪の中に両手を通して房は下に垂らすように持ちます。

本願寺派

 

東本願寺派(大谷派)の数珠と持ち方・使い方

男性の数珠は西本願寺派と同じですが、女性用は異なります。

東本願寺派では女性は二重の「八寸門徒」を用いるのが好ましいとされています。

八寸門徒とは108つの主珠、2つの親珠、4つの四天球を用いた数珠で、房の部分に蓮如結びという特徴的な結び方をしています。

持ち方ですが、東本願寺派は少しだけ複雑になります。

まず、輪の中に両手を通し、房を上にして両手の親指で挟むように持ちます。

この時、蓮如結びが施された房が手前側になるように持って下さい。

そして房は4つとも左側に垂らすというのが正式な持ち方となります。

大谷派

 

当店では本式・略式問わず、たくさん数珠を取り扱っておりますので、一度ご覧ください。

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