仏壇はどの向きに設置するのが正解?【縁起のいい仏壇の置き方を解説】

  • 「仏壇はどの方角に向かって置けばいいの?」
  • 「南向きが良いと聞いたけど家の構造的に置けない。どうすればいい?」

このような疑問にお答えします。

新しく仏壇を購入したり、引っ越したりするときに気になるのが仏壇を安置する向き。当店にも下記のような質問を沢山いただきます。

  • 「正しい向きに置かないとご本尊やご先祖に失礼なのでは?」
  • 「間違った置き方をしているとバチが当たるかもしれない」
  • 「仏壇の置き方によって運気や縁起が悪くなるって聞いたけど本当?」

そこで、この記事では創業明治39年の老舗仏壇店が「仏壇を安置するのに適した向き」について解説いたします。

この記事の内容
  • 正しい仏壇の置き方を紹介
  • 宗派による違いを解説
  • 避けるべき仏壇の置き方を紹介

仏壇はどの向きに設置するのが正解?

実は仏壇を設置する向きには古くから議論されてきました。その中でさまざまな説が語られたのですが、現代においてよく用いられている説には下記の3つがあります。

南面北座説

南面北座説(なんめんほくざせつ)とは、仏壇の正面が南に向き、背が北になるように安置するのが良いという説です。

この置き方のメリットは、南側からの風がよく通り、湿気を防ぐことができるという点でしょう。

仏壇は木製品ですので、湿気は大敵です。仏壇の品質維持を考えると一番良い置き方となるのがこの置き方です。

本山中心説

本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)とは、仏壇を拝むときに延長線上に自身の宗派の本山があるように安置するのが良いという説です。

このように配置することで、家庭の仏壇を拝むと同時に本山のご本尊も拝むことができます

本来仏壇とは「できることなら毎日、本山に礼拝に行きたいけど、難しいからミニチュアを作って家で礼拝しよう」という考えからできたもの。

実はお寺の本堂もこの考え方から延長線上に本山があるように建設されているところも多いんです。

西方浄土説

西方浄土説(さいほうじょうどせつ)とは、仏壇の背を西にして東向きに安置するのが良いという説です。

このように配置することで、仏壇をお参りするたびに西方浄土も礼拝することができるというメリットがあります。

西方浄土とは阿弥陀如来がいらっしゃるいという極楽浄土のことです。なのでこの説は阿弥陀如来信仰のある天台宗・浄土宗・浄土真宗でよく用いられます。

ここまで仏壇の向きに関する3つの説を紹介してきましたが、どの説を選ぶべきか迷ったときはどうすればよいのでしょうか?

正しい仏壇の向きは宗派によって違う

実は紹介した3つの説は宗派によって向き・不向きがあります。先にも解説したように西方浄土説は阿弥陀如来信仰のある宗派では好んで採用されますが、阿弥陀如来信仰の無い宗派では意味を持ちません。

また、臨済宗や曹洞宗などの禅宗では南面北座説を採用して建立された寺院も多いことから、この説が推奨されています。なぜなら禅宗のご本尊であるお釈迦様が、説法をする際に南向きに座っておられたとされるからです。

下記に宗派ごとに推奨される仏壇の向きをまとめましたのでご自身の宗派を確認してみてください。

宗派推奨される仏壇の向き
天台宗西方浄土説
真言宗本山中心説
浄土宗西方浄土説
浄土真宗西方浄土説
臨済宗南面北座説
曹洞宗南面北座説
日蓮宗自由に向きを決めることを推奨

仏壇の向きにこだわりすぎる必要はない

とはいえ、必ずしも上記のようなルールを遵守して仏壇の向きにこだわりすぎる必要はありません。

これまで述べてきたことはあくまでも「理想」であり、仏壇を安置する向きについて強制している宗派はありません

自宅の構造やお部屋の使い方によって仏壇を安置する向きは自ずと絞られてくるものです。

せっかく仏間があるのに方向がよくないといって別の場所に置くような必要はありません。

またムリに条件を整えようとした結果、礼拝のしにくい配置になってしまっては本末転倒です。

あなたの自宅に合わせ、自分が拝みやすいと思う向きに置いていただくことをオススメしています。

これだけは避けたい仏壇の向き

最後にこれだけは避けるべきという最低限の上限を紹介させていただきます。下記のような場所はなるべく避けて仏壇を設置するよう心がけてください。

仏壇の品質にとって良くない場所

  • 直射日光が当たる
  • 高温多湿である
  • 屋外

仏壇は永年お祀りするものですから、なるべく本体を傷めないよう配慮して設置していただくのが良いでしょう。

直射日光が当たるような環境では紫外線で表面が変色する場合がありますし、高温多湿な場所では木材が反ったり、カビが生えたりする場合があるためできる限り避けましょう。

ゆっくりと礼拝できない場所

  • 玄関
  • 台所

仏壇はご本尊やご先祖様に手を合わせて祈りを捧げるという目的のためにおまつりします。

ですから、玄関や台所といった人の出入りが多かったり、家族でゆっくりと手を合わせることができない場所も、仏壇の設置場所としては適しません

神棚と向かい合わせ

仏壇と神棚を向かい合わせに設置するのはやめましょう。

なぜなら片方を拝むとき、もう片方に背を向けることになり失礼だからです。

よく仏壇と神棚を向い合せにすると、仏様と神様が喧嘩するので良くないと言われていますが、これは解釈の誤りです。仏様も神様も心が広いので喧嘩しません。むしろ日本では融合しているくらいです。

あくまでも拝む側の敬意として背を向けないよう、仏壇と神棚を設置しましょう。

まとめ

  • 推奨される仏壇の向きには「南面北座説」「西方浄土説」「本山中心説」がある。
  • 宗派によって推奨される説は異なる
  • 必ずしも各説に従う必要はない
  • 自分が落ち着いて礼拝できる場所が一番良い
  • 直射日光が当たる場所や高温多湿な場所は避ける
  • ゆっくりと礼拝できない場所も避ける
  • 神棚と向い合せにならないよう気をつける

以上、仏壇の向きを決める際に参考になりましたら嬉しいです。

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