訃報を受けた時のマナーや作法

訃報(ふほう)を受けたら、どのように対応するのが正式かご存知ですか?

今回は、訃報を受けた後、通夜・葬儀前に弔問(ちょうもん)する場合についてみていきましょう。

連絡を受ける際に確認したいこと

訃報の連絡を受けた際には、言葉を探しているうちに必要な情報が聞けないままということがあります。

先方も忙しくなりますので、漏れのないようにしっかり聞いておきましょう。

誰がいつ亡くなったのか、通夜・葬儀の場所と時間。宗派や宗教、連絡すべき人がいるのかどうかを確認します。

服装は平服、香典は通夜・葬儀で

通夜、葬儀で弔問する際は喪服でなくて構いません。アクセサリー類ははずし、地味な服装であればOKです。

というのも、喪家でまだ祭壇の準備ができていないことや、遺族の方も喪服に着替える前であることがあるからです。

言葉は少なめが無難

弔問のあいさつは難しいものです。弔問時には言葉を少なめにして、長居はしないようにします。

亡くなった方との間柄によって弔問の際の行動が変わります。

近親者の場合

近親者の場合には何をおいてもかけるつけるようにします、遺族には到着時間などを知らせるようにしましょう。

ご近所の方の場合

お隣同士や近所の親しい人の場合は、すぐに弔問し、「何かお手伝いできることがありましたら、遠慮なくお申し付けください。」と手伝いを申し出ます。

手伝いとしては、台所の裏方仕事や買い物、あるいは葬儀の受付などがあります。

喪家の方々は忙しく、このような申し出はありがたいものです。

親しい友人の場合

親しい友人の場合はなるべく弔問に訪れましょう。お悔やみを述べた後、友人への連絡が必要かどうかを確認します。また、お手伝いも申し出るようにしましょう。

会社関係の場合

会社関係の場合には、上司などに相談しながら誰が弔問するのかを決めましょう。また、香典や供物も会社の指示や規定などに従いましょう。

場合によっては、お手伝いを申し出ることも必要です。

こんな場合もありますよね。

事情があっていけない場合

様々な事情で弔問できない場合には、代理人を立てます。代理人となりうるのは妻や子供です。

代理人は、本人が弔問できない理由を手短に話すようにします。

代理人を立てない場合には、弔電を打ち、供花(くげ)、供物(くもつ)を手配します。

供花は、故人に対して親族・一般・会社関係の方などが供えする花で、○○一同など札と一緒にアレンジされ、式場の両サイドに並んでいます。

連絡を受けた本人が不在の場合

連絡を受けた本人が不在の場合、すぐに本人に連絡を取ります。また、本人が弔問、あるいは通夜・葬儀に参列できない際には代理人を立てます。

慶事と重なった場合

慶事と重なった場合はケースバイケースです。

一般的には弔問や葬儀を優先させますが、日を改めて弔問することも可能です。

さて、いよいよ故人と対面します。マナーや作法。

故人との対面

弔問の際には遺族の方から「どうぞお入りください」とお声かけいただくことがあります。その際には中に入るようにします。

この時、故人と対面を勧められましたら「ありがとうございます。ではお別れをさせていただきます。」と故人と対面しましょう。

その際には、「安らかなお顔ですね。」「穏やかなお顔ですね」と述べるといいでしょう。

長居はしない

遺族の方は悲しみの中にあります。その上、葬儀の準備などで慌ただしくされています。

長居することは避け、また不必要なおしゃべりも避けることが無難です。

枕花

故人の枕元に備えるお花のことを枕花と呼びます。弔問に伺うことができない時など、故人をしのぶ気持ちを込めて贈ります。

枕花は故人と親しかった方やお身内の方が追悼の念を伝えるために贈り、納棺までの間、お棺のすぐそばに飾られます。

式場などへ移動する際にも、枕花は一緒に移動します。

最後に

日本には、弔事に関するしきたりが多く残っています。必ず守らなければならにということではありません。

ただ、誰に対しても通じるマナーであるしきたりは守るに越したことはありません。

知っていることで、あなたへの信用を損なうような機会も防げます。しきたりを踏まえて故人を尊ぶのが良いでしょう。

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