截金(きりがね・きりかね)とは、線状に截ち切った純金箔、または丸・三角・四角などに切り抜いた金箔を筆端につけて貼りながら様々な模様を描き出すという細密な技法のことを指します。
古くから仏像や仏画の加飾荘厳として用いられてきました。
七世紀に仏教とともに大陸より伝えられ、最古のものは飛鳥時代の法隆寺金堂や東大寺戒壇院の「四天王像」に見ることができます。
その後、十一世紀頃より日本独自の装飾技術として仏教美術にて花を咲かせました。近世以降は東西本願寺の加護を受け、少数の截金師により伝承されています。