街角でもショッピングセンターの中でも・・・

仏教の国タイでは日常の中に、当たり前のように手を合わせる習慣があります。

挨拶はいつでも手を合わせて「サワディーカップ」。女性は「サワディーカー」と言います。「おはようございます・こんにちは・こんばんは・さようなら」、すべて同じ言葉です。ありがとうは、手を合わせて「コップンカップ」女性は「コップンカー」です。「かわいそう」という哀れみの心があります。「ありがとう」という感謝の心があります。目上の人を、老人を敬う心があります。街角の仏壇には、いつもお供え物を欠かしません。

「はずかしい」という恥らう心があります。「どうぞ」という譲る心があります。「いかがですか」と施す心があります。「いいですよ」という許す心があります。みんなとても控えめです。いつもお互いに笑顔でお話をします。

そんなやさしい心に触れて、懐かしい気持ちになるのはなぜでしょうか。日本人の私たちは、いつのまにか、そんな当たり前だった心を、何処かに置き忘れてきたのでしょうか。心の中に、いっぱい持っていた素直な気持ちや飾らない気持ちは、どうしたのでしょう。何がその心を隠してしまったのでしょうか。どうして、忘れてしまったのでしょう。私たちはそんな心を大切にしたいと思います。

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