- 位牌の文字入れを「手書き」で注文する方法を知りたい
- 「手書き」で注文したいけど大切な位牌だから失敗したくない
- 「手書き」で文字入れする場合の価格が知りたい
この記事では位牌に「手書き」で文字入れをする場合の方法や注意点について、創業明治39年の仏壇・仏具専門店が解説いたします。また毎月100本以上の位牌を制作する実績から「手書き」文字のメリット・デメリットを紹介しています。
位牌に「手書き」で文字を入れたい
手書き文字はおすすめできない理由
始めに言っておくと、位牌の文字入れに「手書き」を選ぶのは、こだわりや理由がない限りはおすすめしません。
最近では位牌の文字入れは機械で行うのが一般的で、手書きや手彫りに比べて綺麗で整った文字に仕上げることができます。しかも短納期です。なので特別なこだわりが無い限りは機械での文字入れを選択することをおすすめします。
それでも「手書きで文字を入れたい!」という方もいらっしゃると思いますので、次は手書き文字の特徴について紹介します。
手書き文字とは?
手書き文字とはその名の通り、位牌への文字入れを手書きで行う文字入れ方法です。工程は、まず位牌の札板に漆で文字書きをして、その上から金粉で色付を行います。後は数日乾燥させて完成となります。
均一な文字に仕上がる機械文字と違い、書き手の書風や癖が大きく現れるのも特徴です。好みの仕上がりになると良いのですが、書き手を指定できる場合は少なく、どんな仕上がりになるかわからないという点は事前に了承しておく必要があります。
手書き文字の良い点(メリット)
とはいえ、手書き文字にも良い点はあります。やはり機械文字と比べて、温かみのある柔らかい印象に仕上がるのは大きなメリットではないでしょうか。手書き職人が一文字ずつ心を込めて書いた文字には機械文字にはない心のこもった印象を与えてくれます。
では、手書きを選んだほうが良いのはどんな方でしょうか?
手書き文字を選んだほうがいいのはこんな人
- ご先祖様の位牌も手書き文字で記されているので統一したい
- 画一的で機械的な文字が嫌い
- 人の手で書かれた文字で先祖を弔いたい
このようなこだわりのある方には手書き文字をおすすめします。
反対に手書き文字を選ぶと失敗する人は・・・
- 位牌の文字は均一で整った文字の方がいい
- 位牌が必要な日までに時間がない
- イメージ通りの位牌に仕上げたい
このような方は手書き文字で発注すると失敗するかもしれません。無難に機械文字を選択されることをおすすめします。
位牌の文字入れを手書きで発注する際の3つの注意点
手書き文字を注文する際には下記の点に注意して発注してください。
1.価格を確認しておく
手書き文字は手間がかかるため機械文字よりも料金が高額な場合もあります。後から不満に思わないためにも事前によく確認しておきましょう。ちなみに当店では手書き文字の場合も文字入れ料金は変わりません。
2.納期を確認しておく
手書き文字は乾燥時間を長く取る必要があるため、通常よりも納期が長くなります。法要に間に合わなかった、、、なんてことのないように事前に希望納期を伝え、間に合うか確認しましょう。
3.原稿を作成してもらう
機械文字と違って原稿通りに仕上がるというわけではありませんが、それでも文字間違いや大体のバランス・レイアウトを確認するために原稿は作成してもらうようにしましょう。ほとんどの店舗で無料で作成してもらえます。面倒かもしれませんが、仕上がりの満足度が大きく向上します。
まとめ
- 手書き文字で作られた位牌は温かみがある
- 機械文字よりも納期は長くなる
- 手書き文字の場合も原稿は作ってもらうべき
- 手書き文字の仕上がりは書き手次第
- こだわりがないなら機械文字を選んだほうがいい
位牌を作成する時の参考になりましたら幸いです。