あなたにとって仏壇とは・・・

創業百周年を記念してネットのお客さま100人の方に

【あなたにとって仏壇とは何でしょうか】

という質問をしてみました

答えは十人十色、百人百様ですが

お客さまのお仏壇に対する熱い想い

お教えいただくにつけ 感心し感動するところは

多くの方々のご意見の中に

仏壇が本来の役割として位置づけられているところです

すなわち・・・

今日の家庭におけるやすらぎの空間として

仏壇が自らの精神を見直すための場

いわば祈りのスペースになっていることでした


現代は核家族化があたりまえになり

日本では「家庭」という概念が

とても希薄になってしまっています

というより、無くなっているのかもしれません

もちろん、今でも「家庭」は心のふるさとで

精神的な自立を育むインキュベーター(孵化器)の役割も担っています

それは親子の絆(きずな)を育むところであり

社会生活に必要な生きる規範や

約束事を体得する場でもあります

道徳や倫理は学校教育では限界があります

やはり家庭で教えるものだと思っています

親は早く自信を取り戻し 子供と対峙すべきです

家庭は社会の”最小ユニット”という考え方がありましたが

そのような理由から”最小ユニット”は”個人”に帰してしまっています

その原点ともいうべき個人の価値観が

「多様化」という言葉のマジックによって

精神的基盤が大きくズレてしまい

図らずも短絡的に物質主義・拝金主義に雪崩れ込んでしまいました

爛熟ともいうべきバブル期を経験した日本は

悲しくも軽佻浮薄にエスカレートして

秩序の崩壊へと繋がっていったことは

残念ながら否めません

マスコミの伝える暴力や無責任や心の喪失は

その兆候というより結果です

こうした現在の風潮や風土の中で

崩れて行く”日本人らしさ”や”人間性”に誰が警鐘を鳴らし

誰が「人間性の回復」を唱えるのでしょうか

求めるところの「人間性」とは

過去から未来へと続く生命の連鎖の途中に

「自分」がいるということを自覚し

その「位置」と「役割」をしっかりと認識することではないでしょうか

つまりアイデンティティーを確認する装置が仏壇だと思うのです

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