- 浄土宗では位牌に何を書けばいいの?
- 浄土宗ではどんな位牌を選ぶのが正解?
- 浄土宗の位牌を作る時の注意点は?
この記事では創業明治39年の仏壇・仏具専門店が浄土宗の位牌について解説いたします。また、毎月100本以上の位牌制作実績から浄土宗の位牌として人気の商品や一般的な文字の書き方を紹介しています。
浄土宗の位牌
浄土宗で用いられる位牌の種類
白木位牌
葬儀から四十九日の間に用いられるのが白木位牌です。仮位牌とも呼ばれ仏壇にはお祀りしません。四十九日が終わると本位牌に交換して、白木位牌はお焚き上げします。
本位牌
本位牌は四十九日が終わってからお祀りする位牌です。漆塗りや唐木で作られることが多く、白木位牌のように変質や変色をすることなく何十年もお祀りできる作りになっています。伝統的なデザインの位牌から、シンプルでモダンなデザインの位牌まで種類は様々ですが、浄土宗では特にデザインの決まりはありませんので、好みに合わせて選んでいただいても大丈夫です。
繰り出し位牌
繰り出し位牌は10枚前後の札板を収納できる位牌で、一度に沢山のご先祖様をお祀りできます。一般的には50回忌が終わったような古いご先祖様をまとめるための位牌とされていますが。お位牌の本数が多い場合や、お仏壇が小さい場合などは繰り出し位牌を選んでも良いでしょう。
先祖代々の位牌
故人の位牌とは別に「〇〇家先祖代々之霊位」と記された位牌を作ります。これはその家庭の全てのご先祖様をお祀りするための位牌です。必須では有りませんが、重要な位牌なのでなるべく作るようにしましょう。
浄土宗の位牌の置き方
浄土宗ではお仏壇の最上段には、中央に阿弥陀如来を、左右には脇侍をお祀りします。位牌はその一つ下の段の左右に安置すると良いでしょう。
位牌が複数ある場合は、向かって右側が上座になるので、古いご先祖様を右側に、新しいご先祖様を左側に配置します。先祖位牌や繰り出し位牌がある場合はそれらを右側に置くと良いでしょう。
では次に浄土宗の位牌の作り方について説明します。
浄土宗での位牌の文字の入れ方
位牌には戒名、没年月日、俗名、没年齢を記す
浄土宗では戒名、没年月日、俗名、没年齢を位牌に記します。レイアウトは東日本と西日本でことなり、東日本では没年月日を表面に、西日本では裏面に記すことが多いです。
梵字は入れる?入れない?
浄土宗では戒名の上に「キリーク」の梵字を入れる場合があります。この梵字は一文字で阿弥陀如来を表します。故人が阿弥陀如来に守られているようなイメージなのですが、梵字は入れても入れなくてもどちらでも構いません。同じ浄土宗でもお寺によって考え方が異なる部分です。
もしご先祖様の位牌が仏壇にあるようならそちらに合わせていただくことをおすすめします。それでも迷ってしまう場合は、お寺の住職に相談してみると良いでしょう。
「位」や「霊位」はつける?つけない?
「位」や「霊位」に関しても、梵字と同様に入れても入れなくてもどちらでも大丈夫です。一般的には「霊位」と入れることは少なく、入れるなら「位」という文字だけを入れます。これらは下文字と呼ばれ、古くは亡くなった方の生前の身分を表すためのものでしたが、最近では慣習として形だけが残っているものです。
浄土宗の位牌についてのまとめ
浄土真宗の位牌についてまとめると、、、
- 四十九日以降は白木位牌は祀らずに本位牌を祀る
- 本位牌のデザインに決まりはなく自由に選べる
- 位牌は本尊よりも一段下の段に安置する
- 梵字や位の文字は入れても入れなくてもいい
以上、参考になれば幸いです。
最後に浄土宗の方に人気の位牌を3つ紹介させていただきます。