「嫁ぐ子に 忘れず持たす 数珠一つ」
手塩にかけて育てた娘が嫁ぐ際、両親が娘に数珠を贈る習慣があります。
両親が、幸あれと祈る、娘への贈り物です。
通常は「数珠」と書きますが、慶事の際は、「寿珠」または「寿寿」と書くこともあります。
仏前式の数珠
お寺での結婚式のときには住職から、紅白のリボンのついた結婚数珠が授与され、数珠の交換を行います。
数珠の珠は魂(たま)であり、珠の一つ一つの結びつきは魂と魂の結びつき。
仏教はご縁を大切にしていますので、縁あって結ばれた二人の幸せを願うと共に、お互いを尊敬し、拝みあう気持ちを持つようにとの願いを込めて、数珠の交換を行うのです。
お互いに魂を磨きあい、高めあい、愛をはぐくみながら仲良く人生を歩んでいきたいものです。
数珠には魔よけやお守りの意味もあります。
また、数珠を持ち手を合わせることで、仏さまからの功徳を得ることも出来るのです。
幸せを願うお守りとして、成人や就職など、門出の際のお祝いとして贈られるのもおススメです。
より良い結婚生活を願って、結婚記念日に夫婦でお揃いの数珠をセットでそろえるのも素敵ではないでしょうか。