位牌分けとは?故人の位牌を複数作るのはあり?【方法や手順も解説】

位牌分けとは?故人の位牌を複数作るのはあり?【方法や手順も解説】
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亡くなった母の位牌を別々に住む兄弟分作って供養したい。でも位牌って複数作ってもいいの?

こんな疑問に創業明治39年の仏壇・仏具専門店がお答えします。また毎月100本以上の位牌を制作する実績から、事例も紹介させていただきます。

位牌分けとは

例えば自分の父親、母親を亡くした時に、子供兄弟がそれぞれに位牌を作って供養することを「位牌分け」と呼びます。

位牌分けをする理由

位牌分けをする理由としては下記のような例があります。

  • 地域に古くから位牌分けを行う習慣がある
  • 兄弟が離れて暮らしており、それぞれの家庭で供養したい
  • 長男ではないが自宅で位牌を祀りたい

位牌分けは一部地域の習慣だった

もともと位牌分けは中部地方(特に長野県、山梨県、静岡県)や北関東地方(特に群馬県)などで古くから行われている習慣で、主に下記のような「特徴」や「決まりごと」があります。

  • 故人の位牌を子の数だけ複数作る
  • 子の性別に関わらず分けられる
  • 実子・養子を問わず分けられる
  • 婚出・分家などを問わず分けられる
  • 未婚の子には位牌分けしない
  • 子の家では夫方の両親の位牌と妻方の両親の位牌が祀られる
  • 仏壇には各世代で分与された母方系位牌も祀られる

現在は位牌分けが広く行われるように

そんな位牌分けの習慣ですが、最近では核家族化や、故郷を離れて都会で暮らす人が増えたこともあり、位牌分けを選択される方も多くなりました

もともと位牌は必ず1本でなければならないという決まりはなく、家族構成や生活環境に合わせて複数本作っていただくことに問題はありません。

  • 母親の位牌を兄弟それぞれで持っておきたい
  • 一人暮らしをしているが祖母の位牌を近くにおいておきたい
  • 単身赴任先や介護施設などでも位牌をお祀りしたい

など様々な理由が考えられますが、いずれの場合も位牌を追加していただいて大丈夫です。

注意
ただし、注意しなければならないのは「嫁ぎ先でも実家の位牌をお祀りしたい」という場合です。昔から位牌分けの習慣がある地域同士の結婚であれば問題ないのですが、そうでない場合はしっかりと家族と相談し、気持ちを伝え、理解を得た上で位牌分けを行いましょう。

位牌分けのやり方

では実際に位牌分けを行う場合の方法について詳しく説明します。

位牌分けのタイミング

位牌分けを行うタイミングとして最適なのは本位牌を作る時です。多くの場合は四十九日の法要の時に位牌への開眼法要(魂入れ)を行いますのでそれまでに必要分の位牌を用意するのが良いでしょう。

もちろん後から位牌を追加することもできますが、その場合も開眼法要は住職に依頼して行っていただきましょう。

位牌分けの手順

位牌の準備

仏具店で位牌を購入し、全ての位牌に同じ文字を記します

開眼法要

四十九日法要の時に行っていただくのが一般的です

位牌を配る

兄弟それぞれに位牌を持ち帰ってもらいます

それぞれの家庭でお祀りする

仏壇がある場合は仏壇にお祀りするのが良いでしょう

仏壇がない場合は簡易的な祭壇を用意してお祀りしましょう

位牌分けの費用

位牌分けに必要な費用を表にまとめました。

項目内容価格
位牌代仏壇屋で位牌を購入する代金1万円〜10万円くらい。
位牌文字代位牌に戒名や没年月日などを記載する代金2000円程度。お店によっては位牌の代金に含まれている場合もある。
開眼供養のお布施位牌への魂入れを行って頂くためのお布施お寺毎に異なるため確認が必要です。

位牌分けについてのまとめ

それでは位牌分けについてまとめます

  • 位牌を複数作ることは問題ない
  • 別の場所で位牌を祀りたいと思えば作れる
  • 地域によっては習慣になっているところもある
  • 四十九日法要までに作るのが理想
  • 本家の位牌以外も開眼法要は必須

位牌分けを行う時の参考になれば幸いです。