位牌を処分する時の正しい3つの方法

位牌を処分する時の正しい方法【10年後に後悔しないために】

位牌は故人の魂を大切に供養するものですが、継ぎ手がいない場合や終活の一環としてどうしても処分しないといけないタイミングもあるでしょう。位牌を適切に処分するためには、正しい知識が不可欠です。この記事では、位牌の処分に関する基本情報から、具体的な方法や依頼先、費用相場、注意点まで詳しく解説します。

だーまくん
だーまくん

位牌を処分したいけど、どこにお願いすればいいの?

特別な儀式が必要なの??

費用はどのくらいかかるの?

このような疑問に創業明治39年の仏壇・仏具専門店がお答えします。

位牌の処分で悩む人は多い

位牌の処分で悩む人は多い

故人の魂が宿り、これまで供養の対象として手を合わせてきた位牌も生活環境の変化などの事情で処分を検討しなければならない場合もあります。

当店にご相談いただく位牌の処分理由として多いのは下記の5つのケースです。

  1. 位牌が多くなったので、古い位牌を処分して新しい位牌にまとめたい
  2. 先になくなったお父様の位牌を処分して、最近亡くなったお母様との夫婦位牌を作りたい
  3. 引っ越しで仏壇が小さくなるので、大きな位牌を処分して小さな位牌に作り替えたい
  4. 故人の遺族や継承者がいなくなったので仏壇じまいをしたい
  5. 位牌の劣化や破損により新しいものに変えたい

では、古い位牌を処分するにはどのようにすればいいのでしょうか?

位牌を処分する時の正しい方法

位牌を処分する時の正しい方法

位牌の処分方法には正しい方法というものがあります

1.お寺に依頼して処分してもらう

位牌の処分は菩提寺(家のお墓があるお寺)に依頼するのがベストです。

位牌には故人の魂が宿っていて、処分する前には必ず魂抜き(精抜き、閉眼供養)が必要になります。

閉眼供養の重要性

閉眼供養とは、位牌の使用を終える際に行う儀式で、故人の魂をお墓や永代供養塔に移すことを意味します。閉眼供養は、位牌を処分する際の手続きの一環でもあります。通常、位牌を持って菩提寺や寺院に赴き、閉眼供養の依頼を行います。

菩提寺にお願いをすれば、魂抜きを行った上で適切にお焚き上げ供養をしていただけます。魂抜きは一種の法要なので、お寺にはお布施をお渡しします。

お布施の金額は様々で一概に回答することはでず、相場も数千円〜10万円くらいと幅広いので、迷ってしまうようであればお寺さんに聞いてみると良いでしょう。

というわけで、位牌の処分は菩提寺に依頼することをおすすめします。

とはいえ、お寺が遠方に合ったり、何らかの事情でお寺に依頼できない場合はどうしたらいいのでしょうか?

2.位牌を購入した仏壇店に依頼する

位牌を購入した仏壇店に相談すれば位牌の処分を引き受けてくれる場合があります。その場合も、仏壇店はお付き合いのあるお寺に供養を依頼することになるため、依頼者からお布施を預ける必要があります。

供養の方法や費用、依頼の手続きについて確認し、自分に合った方法で依頼を進めます。また、依頼する際に故人の戒名や位牌に関する情報が必要になるケースがありますので、事前に準備しておくことをおすすめします。

お店によっては処分料を決めている所もありますので、まずは相談してみるのが良いでしょう。

3.位牌の処分代行をしている業者に依頼する

ネットで検索をすると位牌の処分業者がいくつか見つかります。最終手段にはなりますが、そういった業者に位牌の処分を依頼することも可能です。

依頼する場合は「寺院での供養がしっかり行われているか」「追加請求などされる心配がないか」など、事前にしっかりと確認し納得できる業者に依頼しましょう。

事情があってお寺に依頼できない場合も、位牌の魂抜きや供養をしっかりと行える方法で処分を検討してください。

以上のような外部に依頼する方法ではなく「家庭で位牌を処分することはできるのでしょうか?」という質問をいただくこともあります。

位牌を自分で処分するのはやめましょう

位牌を自分で処分するのはやめましょう

結論から申し上げると位牌を自分で処分するのはおすすめできません。

確かに位牌の素材は木材なので可燃物として処分することは問題ないかもしれません。

ただ、今は良くても後で「やっぱり正しい方法で処分をしておけばよかった、、、」と後悔されることになるかもしれません。

具体例:知り合いに悩み相談を受けていらっしゃる住職がいるのですが、その住職いわく

「あの時の処分の仕方が悪かったんじゃ、、、」

「もしかして、私の運が悪いのはご先祖様のたたり、、、」

と位牌を正しく処分できなかったことが後になって気になり、自分に悪い事が起こった時の原因として考えてしまう相談者も多いのだとか。

心に後ろめたさがあると本当に悩みの原因となることもあるので注意してほしいとのことでした。

そんな事にならないよう、位牌を処分する時は魂抜き、お焚き上げ供養をしっかりと行いましょう。

浄土真宗での位牌処分のポイント

浄土真宗では、位牌は故人の魂を象徴する重要なものであるため、一般には抜き取りや破棄が行われません。位牌の処分に際しては、まず故人の菩提寺に相談し、寺院での供養をお願いすることが基本です。その際、寺院側との連絡や手続きがスムーズに進むよう、事前に連絡の上、必要書類や費用の確認をしておくことが大切です。

位牌の処分についてのまとめ

この記事についてのまとめです。

  • 位牌を処分する時は菩提寺の住職に依頼する
  • お寺に依頼できない時は位牌を購入した仏壇店に依頼する
  • 位牌を購入した仏壇店に依頼できない時は信頼できる処分業者を探す
  • 自分で処分するのはやめましょう

位牌処分のポイントは、適切な方法を選ぶこと、故人の魂を大切に思う心がけ、そして事前の確認や相談です。適切な処分方法を選び、故人の魂を安らかに送り出すことができるよう、地域や宗派による違いを把握し、事前に寺院や専門業者と相談を行いましょう。位牌処分に関する知識を深めることで、後悔しない選択ができるようになります。

最後に、お悩みの方は専門家に気軽に相談してみてください。安心できるサポートが得られるでしょう。

仏壇処分の全知識!費用・方法・注意点まとめ 仏壇処分の全知識!費用・方法・注意点まとめ

以上、位牌を処分される際の参考になれば幸いです。

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