

位牌を処分したいけど、どこにお願いすればいいの?
特別な儀式が必要なの??
費用はどのくらいかかるの?
このような疑問に創業明治39年の仏壇・仏具専門店がお答えします。
位牌の処分で悩む人は多い

故人の魂が宿り、これまで供養の対象として手を合わせてきた位牌も生活環境の変化などの事情で処分を検討しなければならない場合もあります。
当店にご相談いただく位牌の処分理由として多いのは下記の3つのケースです。
- 位牌が多くなったので、古い位牌を処分して新しい位牌にまとめたい
- 先になくなったお父様の位牌を処分して、最近亡くなったお母様との夫婦位牌を作りたい
- 引っ越しで仏壇が小さくなるので、大きな位牌を処分して小さな位牌に作り替えたい
では、古い位牌を処分するにはどのようにすればいいのでしょうか?
位牌を処分する時の正しい方法

位牌の処分方法には正しい方法というものがあります。
1.お寺に依頼する
位牌の処分は菩提寺(家のお墓があるお寺)に依頼するのがベストです。
位牌には故人の魂が宿っていて、処分する前には必ず魂抜き(精抜き、閉眼供養)が必要になります。
菩提寺にお願いをすれば、魂抜きを行った上で適切にお焚き上げ供養をしていただけます。魂抜きは一種の法要なので、お寺にはお布施をお渡しします。
お布施の金額は様々で一概に回答することはでず、相場も数千円〜10万円くらいと幅広いので、迷ってしまうようであればお寺さんに聞いてみると良いでしょう。
というわけで、位牌の処分は菩提寺に依頼することをおすすめします。
とはいえ、お寺が遠方に合ったり、何らかの事情でお寺に依頼できない場合はどうしたらいいのでしょうか?
2.位牌を購入した仏壇店に依頼する
位牌を購入した仏壇店に相談すれば位牌の処分を引き受けてくれる場合があります。その場合も、仏壇店はお付き合いのあるお寺に供養を依頼することになるため、依頼者からお布施を預ける必要があります。
お店によっては処分料を決めている所もありますので、まずは相談してみるのが良いでしょう。
3.位牌の処分代行をしている業者に依頼する
ネットで検索をすると位牌の処分業者がいくつか見つかります。最終手段にはなりますが、そういった業者に位牌の処分を依頼することも可能です。
依頼する場合は「寺院での供養がしっかり行われているか」「追加請求などされる心配がないか」など、事前にしっかりと確認し納得できる業者に依頼しましょう。
事情があってお寺に依頼できない場合も、位牌の魂抜きや供養をしっかりと行える方法で処分を検討してください。
以上のような外部に依頼する方法ではなく「家庭で位牌を処分することはできるのでしょうか?」という質問をいただくこともあります。
位牌を自分で処分するのはやめましょう

結論から申し上げると位牌を自分で処分するのはおすすめできません。
確かに位牌の素材は木材なので可燃物として処分することは問題ないかもしれません。
ただ、今は良くても後で「やっぱり正しい方法で処分をしておけばよかった、、、」と後悔されることになるかもしれません。
具体例:知り合いに悩み相談を受けていらっしゃる住職がいるのですが、その住職いわく
「あの時の処分の仕方が悪かったんじゃ、、、」
「もしかして、私の運が悪いのはご先祖様のたたり、、、」
と位牌を正しく処分できなかったことが後になって気になり、自分に悪い事が起こった時の原因として考えてしまう相談者も多いのだとか。
心に後ろめたさがあると本当に悩みの原因となることもあるので注意してほしいとのことでした。
そんな事にならないよう、位牌を処分する時は魂抜き、お焚き上げ供養をしっかりと行いましょう。
位牌の処分についてのまとめ
この記事についてのまとめです。
- 位牌を処分する時は菩提寺の住職に依頼する
- お寺に依頼できない時は位牌を購入した仏壇店に依頼する
- 位牌を購入した仏壇店に依頼できない時は信頼できる処分業者を探す
- 自分で処分するのはやめましょう
以上、位牌を処分される際の参考になれば幸いです。