- 「仏壇の灯篭が点かなくなってしまった」
- 「電球を交換したいけど方法がわからない」
- 「灯篭の直し方が知りたい」
このようなお悩みを解消します。
本記事では創業明治39年の仏壇・仏具専門店が仏壇の中に飾られている灯篭について詳しく解説し、不具合の解消方法をご紹介しています。
- 仏壇に飾る灯篭についての基礎知識を紹介
- 灯篭が点かなくなったときの原因と解決方法を紹介
- 自分でできる灯篭の取り付け方を紹介
仏壇に飾る灯篭とは?
灯篭とは?
灯篭とは燈明(ろうそく等の光)を篭(かご)で囲った仏具のことを指し、仏壇の中だけでなくお寺の軒や本堂でよく見かけます。
実は灯篭は単なる照明道具ではありません。もちろん、仏壇内部を明るく照らすという役割もあるのですが、それ以上に仏教における「明かり」は仏様の知恵の光を意味します。
つまり闇を照らす灯篭の光は「煩悩に満ちた世界を仏様が知恵の光で明るく照らしている様子」を表しているのです。
仏壇灯篭の種類
灯篭には天井から吊るすタイプの「吊り灯篭」と、床に置くタイプの「置き灯篭」があります。どちらも用途や意味合いは同じですが、一般的に多く用いられているのは吊り灯篭です。
宗派によって仏壇に飾る灯篭の種類が異なる
吊り灯篭の中にも隠元灯篭、六角灯篭、丸型灯篭など様々な種類があり、宗派によって飾る灯篭が異なる場合があります。
これから灯篭を購入する場合は、下記を参考に自分の家の宗派に合ったものを選びましょう。
浄土真宗大谷派
浄土真宗本願寺派
浄土真宗高田派
その他の宗派
灯篭が灯らない?買い換える前に確認するべきポイント3点
仏壇店には「灯篭が点かなくなった・・・。」というご相談を多くいただきます。ただ、そのほとんどが下記のようなことが原因なので、この3点を確認していただくとご自分でも簡単に直す事ができます。
- 電球が緩んでいないか
- 電源がコンセントから抜けていないか
- 電球が切れていないか
電球が緩んでいないか
昔ながらの電球タイプを使用している場合は、電球の緩みも確認してみてください。不思議なことにキツく締めたはずの電球も時間が経つと緩んできます。
実はこれには原因があって、電球をつけると電球やソケットは熱で膨張し、消すと収縮します。これを繰り返すことで少しずつ緩んでしまうのです。
電球が切れたときはまずは緩みを確認してみてください。
電源がコンセントから抜けていないか
いやいや・・・と思われるかもしれませんが意外に多いんです。「掃除機を使った時に抜いてそのままだった」とか、「子どもがゲームの充電をするのに差し替えていたらしい」とか。
念の為確認してみてください。
電球が切れていないか
それでも直らなければ電球が切れている可能性が高いです。仏壇店で新しい電球を購入して付け替えてみましょう。
電球の緩み確認&交換方法
片手で灯篭の足の部分を持ち、もう一方の手で胴の部分を持って上にずらしてみてください。
電球を回して締めてみましょう。これで解決することもあります。
電球を締めても点灯しない場合は電球切れの可能性があります。電球を取り外して仏壇店で同じものを購入しましょう。
点灯することが確認できたら灯篭をもとに戻して完了です。
上記の方法で解決しない場合は、コードの断線や器具の経年劣化が原因かもしれません。危険なので、まずはコンセントを抜いておきましょう。その上で新しい灯篭に交換することをおすすめします。
灯篭の交換は仏壇店に依頼するのが確実ですが、頑張れば自分でもできます。灯篭の交換方法を掲載しますので自信のある方はチャレンジしてみてください。
仏壇に灯篭を取り付ける方法
※ここではともしびというLED電飾を用いて解説しています。
仏壇に取り付ける前に灯篭に電飾を仕込みましょう
電飾を装着できたら灯篭を仏壇に吊るします。このとき、まだ電源は接続しないでください。
ACアダプター付きのコードを仏壇の外側から内部に通します。同様に中間スイッチから出ている線も通します。
仏壇の中には「灯篭から出ている線」「ACアダプターから出ている線」「中間スイッチの線」の2種類がある状態です。これらを付属のターミナルで結合します。電源指す場所を間違えると光が付きませんので注意してください。
接続が終わったらコンセントを電源に刺してみましょう。接続方法が間違っていなければ点灯するはずです。
最後に余った配線を束ね、見えないように美しく整えたら完了です。
この記事のまとめ
- 灯篭は仏壇内部を明るく照らすと同時に仏様の知恵の光を表している
- 灯篭は宗派によって形が異なる
- 修理・交換を依頼する前に下記をチェック
- 電球が緩んでいないか
- 電源がコンセントから抜けていないか
- 電球が切れていないか
- 灯篭の修理・交換は自分でもできる