他とは違う松阪の初午!! その理由と初午の由来をご紹介します

      2019/03/29

今年も無事に初午大祭が終了しました。

3月9日から11日の3日間にかけて行われましたが、本日の10日は朝から雨模様で、午後から予定されていた宝恵駕籠(ほえかご)道中が中止となり、少し残念な初午となってしまいました。

松阪の三大祭でもあり、地域の人々にとっては子供の頃からなじみのある初午ですが、このお祭りの由来をご存知の方って案外少ないのではないでしょうか。

かくいう私のその一人です・・・

今年のお祭りは終わってしまいましたが、来年の初午に向けて少しお勉強したいと思います。

良かったらお付き合いください。

初午の起源

和銅4年(711)2月最初の午の日、伏見稲荷大社の祭神である宇迦御霊神(うまのみたまのかみ)が伊奈利山(いなりやま)に降臨したことに始まるとされています。

宇迦御霊神の「宇迦」は穀物・食物という意味があり、稲に宿る神様です。

祭神が食物に関係する神様であることから、もともとは五穀豊穣を祈る祭りで、それに稲荷信仰が結びつき、現在につながるお祭りになりました。

稲荷信仰はキツネを霊獣として崇めることから、好物であるとされる油揚げをお供えしています。

写真でもわかるように、伏見稲荷大社も狛犬ではなく、キツネが門の両側に置かれていますね。

初午にまつわる神話

先ほど書いたのが、史実に基づいた初午の起源ですが、ここでは神話として伝わっている初午の起源をご紹介します。

時代は史実と同じ頃。

京都の深草の地を治めていたのは、秦氏という、元は土木・養蚕・機織の技術を日本に伝えた渡来人を祖とする豪族でした。

不作が続いていたその当時、領主である秦伊呂具(はたのいろぐ)が、豊作を祈って餅を的にして弓の稽古を始めたところ、矢の当たった餅は白鳥となり山へ向かって飛び去ってしまいました。

白鳥がたどり着いた山は伊奈利山三ケ峰(みつがみね)という所で、舞い降りた所に稲が生えてきたということです。

そして、その場所に宇迦御霊神をまつる社が建てられ、それが伏見稲荷大社なのです。

稲荷社の初午

「初午の起源」で書いたように、宇迦御霊神が降臨された2月の最初の午の日が、稲荷社での祭礼の日となっています。

五穀豊穣を願うだけでなく、蚕や牛・馬の祭日としている地域や、火の用心の札を配って回る地域もあるそうです。

お供えには稲荷寿司や初午団子を用意するのは風習ですが、奈良県ではハロウィンのように、近所を回って「旗飴」をもらう習慣が残っている地区もあります。

その土地その土地の風習はこれから先も大事にしていきたいですね。

松阪の初午

五穀豊穣を祈願する稲荷社の初午と異なる点は、松阪の初午は五穀豊穣と共に「厄除け」の意味合いが強いのが特徴です。

初午の際にお参りする岡寺山継松寺は、聖武天皇の大厄の折、本尊の如意輪観音を宮中に奉ったことにより、日本最初の厄除けの霊場となったお寺です。

松阪の初午は十九の厄年を迎えた女の子たちが振袖を着てお参りするのが習わしですが、これも「袖を振って厄を払う」意味があるとされています。

私も厄年の時に振袖を着てお参りしましたが、当日が来るのをとても楽しみにしていましたし、岡寺さんはもちろん、お寺周辺も振袖姿の女の子たちのおかげで華やいだ雰囲気となります。

松阪で娘さんがいるご家庭は、もしかすると成人式よりも気合が入る時なのかもしれません・・・

宝恵駕籠

2009年に呉服商組合などによって復活した宝恵籠道中は、もともとは江戸時代に花街で働く厄年の女性を駕籠に乗せて練り歩いたものが発祥と言われています。

当時は、現在の愛宕町、川井町に花街があり、お店の宣伝もかねて行われていたようです。

五穀豊穣の願いも込め、お供え物の大きなお餅や米俵を駕籠につけて歩いていました。

復活した宝恵駕籠道中では、十九の厄を迎えた女の子たちだけでなく、子供から大人まで参加することができ、着物のレンタル、着付けもしてもらうことができます。

着物好きの方、興味のある方、来年参加されてみてはいかがでしょう。

松阪木綿の振袖もあるそうなので、厄年を迎えた記念に申し込んでみるのもおススメです。

初午の縁起物

「さるはじき」と「ねじりおこし」ですね。

さるはじき

「さるはじき」には厄をはじく意味があります。

なぜ猿なのかと言いますと、厩の守り神が猿なので猿が使われているのです。

そして、もう一つが「ねじりおこし」。

初午にかかせないお菓子です。

厄をねじ伏せるという意味があります。

岡寺さんでしてはいけないこと

岡寺さんへお参りに行ったら、厄と一緒にハンカチを落としてきなさい!

私も母から言われたことがあり、十九の厄でお参りしたときは、言われた通りにハンカチを捨ててきました。

それが昔ながらの風習で、しないといけないことと思っていたのですが、どうやらそれは間違いのようです。

お寺にもハンカチを捨てる用のかごが置かれているので、捨てて行っていいんだと思っていたのですが、お寺ではハンカチを捨てることは決して推奨してません!!

最近ではそのような注意書きもあるようなので、ハンカチを捨てることはしないでおきましょう。

またハンカチ落としの風習が岡寺さん発祥のように思われていますが、それも間違った認識です。

 

今年の初午大祭を終えたばかりなのに鬼が笑うかもしれませんが、来年(2020年)の大厄は男性が昭和54年(1979)生まれ、女性が昭和63年(1988)生まれの方々です。

厄年の方はもちろん、地元の方もそうでない方も、ぜひ一度松阪の初午にお越しください。

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