禅宗の修行僧が使用する個人用の食器です。 修行を志し門をたたく前に、修行道具として用意すべき道具の一つです。
宗派により持鉢(じはつ)、自鉢(じはつ)と呼ばれます。
入れ子状に重ねられた5枚の容器からなり、袱紗、膝掛、浄巾、水板、鉢単、箸、匙、刷などが付属します。
一般的には黒塗りのものが用いられますが、儀式用として朱塗りのものもあります。
正式には鉄、または土が良しとされています。ただし木製でも漆が塗られたものは鉄とみなすという風習があり、木製漆器の応量器が多く用いられています。
コンパクトに収納でき、実用的であるため、最近では一般家庭用の商品も作られています。