この度、愛知県のお客様から唐木仏壇の引越しと、
それに伴ったクリーニングをご依頼頂きました!
Before
お客様のお話によるとご両親が30〜50年前に購入されたお仏壇だそうで、
大きな破損こそ無いものの、各所に経年劣化による傷みが見られました。
お仏壇本体

修復前のお仏壇。遠目には大きな破損は無いようですが・・・

近寄ってみると表面に傷や汚れが・・・

側面にはびっしりとカビが・・・
仏具(具足)

片方の花立ては底に穴が空いていました。

真鍮製仏具はどれも磨きが必要な状態。

表面の青白い斑点はサビです。
仏具(その他)
他の仏具もきれいにさせていただきます。
まずは修理・クリーニングできるものと、新調したほうがいいものとに分けてご提案させていただきました。

玉香炉。こちらは磨けばきれいになるので修理となりました。

おりんも同様に磨き修理です。

供笥。お供え物を置くための仏具ですが、プラスチック製のため新調とさせていただきました。

輪灯。こちらも磨き修理です。

瓔珞はプラスチック製でしたが、今回は木製のものにグレードアップいたしました。

脇侍掛軸は傷み具合が大きかったので新調いたしました。
クリーニング
唐木仏壇のクリーニングは、下記のような工程で進行します。
- 一度バラせるところまで分解する。
- 表面をヤスリがけして汚れや古い塗装、細かな傷を取る。
- 表面にコーティングを塗り直す。
- 組み立てて完成!

可能な限りパーツを外します。

扉は細かなパーツまで外します。

本体はここまで外しました。これ以上分解すると継ぎ目が出てしまうので、これ以上はバラせません。

表面の古い塗装と汚れをヤスリがけで落とします。

下台も細かくヤスリをかけます。
After
時間をかけて丁寧にクリーニングしていくことで、新品同様に生まれ変わりました!
お仏壇本体

表面は滑らかになり、光を美しく反射するほどに!

内部の細かい部分まで丁寧に仕上げました。

下台もピカピカです。

花立から漏れた水で傷んでいた膳引き。傷みの痕跡すら見当たりません!
仏具

仏具もこの通りピカピカのキンキラキンに!
納品
検品も終わりいよいよ納品です。
今回は松阪から愛知県への引越しだったのですが、一度は大雪のため断念。。。
日を改めて1月某日にお伺いいたしました。

道中、先日の雪がちらほら。遠くの山にはまだまだ残っているようです。

そして無事に納品完了です。

やはりきれいなお仏壇と仏具は美しい!

ライトは電球からLEDになりました。
お客様にもお喜びいただき、無事納品が完了いたしました。
この度は当店をお選びいただき誠にありがとうございました!