

お仏壇の配置は分かったけれど、ご飯はいつ供えて、いつ下げるの?お水やお茶も毎日必要ですか?
真宗大谷派(東本願寺・お東)のお仏飯は、白いご飯を円筒形に盛り、平常は朝のお勤めの後に供えて、正午前を目安に下げます。水やお茶を湯のみに入れて供えることはしません。 ただし、華瓶(けびょう)に入れる水とは区別します。
この記事では、三重県松阪市の仏壇・仏具専門店「ぶつえいどう」が、本山・教区・別院の案内をもとに、毎日のお供えに絞ってご紹介します。ご本尊や仏具の配置は、大谷派の仏壇の飾り方とあわせてご覧いただけます。
※冒頭の画像はAIで制作したイメージイラストです。特定の商品の写真や、仏具の正式な配置図ではありません。
お仏飯は、ご飯を通して感謝を確かめるお供え
お仏飯(おぶっぱん)は「お仏供(おぶく)」とも呼ばれます。真宗大谷派では、ご本尊・阿弥陀如来を安置するお仏壇を「お内仏(おないぶつ)」と呼びます。
お内仏は、お浄土を表す場です。亡くなった方のお食事を用意するという受け止め方とは異なり、ご本尊に向かい、日々生かされていることを確かめ、感謝する場として整えます。故人を思う気持ちも大切にしながら、お内仏でのお供えの意味を家族で話してみる機会になります。
考え方については、真宗大谷派三条別院「お内仏のお荘厳・お給仕」をご参照ください。
白いご飯を円筒形に盛る
大谷派のお仏飯は、仏飯器に白飯を円筒形に盛るのが基本です。ご飯を丸い山形に盛る方法と混同しやすいので、初めて用意するときは形を確かめておくと安心です。
形を整える道具に「盛槽(もっそう)」があります。お使いの仏飯器に合う盛槽を使うと、円筒形に整えやすくなります。道具を選ぶ際は、仏飯器も一緒に確認すると寸法を合わせられます。
仏飯器の数や置き場所は、ご本尊・お脇掛や、お内仏の造りも含めて確認します。三条別院では、お脇掛が親鸞聖人・蓮如上人の御影の場合は、その前にも供えると案内しています。いまお使いのお内仏で迷うときは、写真をもとにお手次のお寺へ確かめられます。
盛り方と仏飯器の例は、三条別院の「仏器と盛槽」の説明で確認できます。
いつ供え、いつ下げる?平常と法要の日の違い
毎日のお仏飯と、年忌法要・報恩講のお仏飯では、供えるタイミングが異なります。
| 場面 | 供えるタイミング | 下げるタイミング |
|---|---|---|
| 平常の日 | 朝のお勤めの後 | 正午前を目安に |
| 年忌法要・報恩講 | お勤めの前に、新しく供える | お勤めが終わってから |
これは大阪教区「お内仏のおかざりのしかた」の案内に沿った整理です。生活時間の都合でこの流れが難しい場合は、暮らしの状況をお寺に伝えると、日々のお給仕の進め方を相談できます。
家族で「朝は誰が用意するか」「昼前に誰が下げるか」を決めておくと、日々のお給仕を分担しやすくなります。
水・お茶と、華瓶の水は分けて考える
湯のみで水やお茶を供えることと、華瓶に水を入れることは別です。 大谷派では、平常のお内仏にお膳・お茶・お酒などを供えることはしません。一方、上卓(うわじょく)の華瓶には水を入れ、樒(しきみ)などを挿します。
「大谷派は水を供えない」と聞いて、華瓶まで空にする必要はありません。手元の器が何に使う仏具なのかを先に確かめると、取り違えを防げます。
いただきものや初ものを大切にしたいときについて、大阪教区では、お内仏の外のお盆や机にのせる方法を紹介しています。内側へ品物を増やす前に、置く場所を分けて考えることができます。(大阪教区「日々のお供えについて」、「お内仏のおかざりのしかた」)
法要の日に変わるお供えと準備
平常は打敷(うちしき)を用いず、年忌法要・報恩講などには荘厳をあらためます。お仏飯のほか、お華束(おけそく)や打敷など、どこまで用意するかを、お参りいただくお寺に相談しておくと準備を進めやすくなります。
毎日のお供えを整える段階で、法要用の品まで一度に買いそろえる必要があるか迷ったら、まず今ある仏具を確かめるところから始められます。(三条別院「報恩講・年忌法要等のお荘厳」)
よくあるご質問
故人の好物をお内仏の中に置いてもよいですか?
東本願寺の案内では、お内仏の中に故人の写真や好物を飾ることはしないとされています。故人を思う品を置きたい場合は、お内仏とは場所を分けることも含め、お寺に相談してみましょう。(東本願寺「お仏壇〈お内仏〉のこと」)
線香も立て方が違いますか?
大谷派では、土香炉に収まる長さに折り、横に寝かせます。立てる方法とは異なります。火を使う間はその場を離れず、周囲に燃えやすいものを置かないようにします。(三条別院「土香炉」の説明)
仏飯器や盛槽の選び方は、仏具店に相談できますか?
ぶつえいどうでは、仏壇・仏具のご相談を承っています。お内仏全体と仏飯器の写真、分かる範囲で器の寸法があると、どの仏具をお使いかを確認しやすくなります。お勤めの作法はお手次のお寺へ、仏具の寸法や使い方は当店へ、それぞれお尋ねいただけます。
配置を確かめたいときに
お仏飯の日々の用意が分かったら、ご本尊・お脇掛・仏具の位置は大谷派の仏壇の飾り方で確認できます。お手入れの際は、仏具の材質・仕上げを確認する方法も参考になります。
参考にした一次資料
- 真宗大谷派(東本願寺)「お仏壇(お内仏)のこと」
- 真宗大谷派大阪教区「お内仏のおかざりのしかた」
- 真宗大谷派大阪教区「お内仏(仏壇)の日々のお供えについて」
- 真宗大谷派三条別院「お内仏のお荘厳・お給仕」
資料確認日:2026年10月28日。この記事は真宗大谷派の日常のお給仕を扱っています。他宗派の作法へそのまま当てはめず、個々のお内仏や法要の準備はお手次のお寺にご確認ください。