

お彼岸はいつからいつまで?お墓参りは中日に行くの?お供えには何を用意すればいいのでしょうか。
このような疑問に、三重県松阪市の仏壇・仏具専門店「ぶつえいどう」がお答えします。
お彼岸は、春分の日・秋分の日を中日として、前後3日ずつを合わせた7日間です。 お墓やお仏壇に手を合わせ、大切な方を偲ぶとともに、仏教の教えにふれる機会として大切にされてきました。
初めて準備する方も、これまで家族に任せていた方も、まずは日程と身近にできることを確かめてみましょう。お供えやお参りの作法には宗派・地域・ご家庭による違いがあります。この記事では一般的な例と、個別に確認したいことを分けてご紹介します。
お彼岸はいつからいつまで?2027年の日程
春のお彼岸は3月の春分の日、秋のお彼岸は9月の秋分の日が基準です。最初の日を「彼岸入り」、真ん中の日を「中日(ちゅうにち)」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。
次回のお彼岸に向けて、2027年の日程をまとめました。
| 2027年 | 春のお彼岸 | 秋のお彼岸 |
|---|---|---|
| 彼岸入り | 3月18日(木) | 9月20日(月) |
| 中日 | 3月21日(日) 春分の日 | 9月23日(木) 秋分の日 |
| 彼岸明け | 3月24日(水) | 9月26日(日) |
春分の日・秋分の日は毎年同じ日付とは限りません。別の年の日程を調べるときも、その年の春分の日・秋分の日から前後3日ずつ数えると確認できます。
日付の出典:国立天文台「令和9(2027)年暦要項の発表」。彼岸入りは同年の二十四節気および雑節にも掲載されています。彼岸明けは中日の3日後として算出しています。
お彼岸は何をする日?お盆との違いは?
「彼岸」にはどんな意味がある?
「彼岸」は、仏教で迷いの世界に対する、さとりの世界を表す言葉です。お彼岸は、ご先祖様を偲ぶことに加えて、自分の生き方を見つめ、仏教の教えを聞く機会でもあります。
たとえば曹洞宗では、布施や持戒などの「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の実践と結びつけて説明されています。一方、浄土真宗本願寺派では、阿弥陀さまのお徳を讃え、教えを聞く仏縁として大切にしています。
お彼岸の受け止め方やおつとめには、宗派による違いがあります。 お寺の彼岸法要に参加するときは、そのお寺の案内を確かめると安心です。
参考:曹洞宗「年中行事」、浄土真宗本願寺派「『お彼岸』とは」
お盆と同じように迎え火や盆提灯を用意する?
お盆には、地域や宗派によって、ご先祖様をお迎えする迎え火や盆提灯の習慣があります。お彼岸に、それらのお盆飾りをそのまま用意する必要は一般にありません。
お彼岸は、お仏壇を整える、お墓にお参りする、お寺でお話を聞くといったことから考えてみましょう。ご家庭に受け継がれている飾り方がある場合は、まずご家族や菩提寺に確かめると安心です。
お彼岸の準備は何から始める?
準備に迷ったら、次の順番で進めると取りかかりやすくなります。
- 家族の予定を確認する。 お墓参りの日や、お寺の彼岸法要に参加するかを相談します。
- お仏壇や仏具を整える。 ほこりをやさしく払い、お供えを置く場所を清潔にします。仏具の材質に合わない水拭きや洗剤は避け、取扱説明に従います。
- お供えと持ち物を用意する。 お花・お線香・お菓子など、ご家庭でお供えしているものから準備します。
お仏壇の中には、水や摩擦に弱い塗装・金箔の部分もあります。落ちにくい汚れを無理にこすらず、扱いがわからないときは仏壇店にご相談ください。
お彼岸のお供えは何がよい?
お仏壇には何をお供えする?
お花、お線香、お菓子、果物などがよく用いられます。ご飯やお水・お茶、霊供膳などのお供えについては、宗派やご家庭で扱いが異なります。すべてを一式そろえなければならないと考えず、普段のまつり方をもとに準備しましょう。
選ぶ際は、次のように考えると無理がありません。
| お供えの例 | 選ぶとき・供えるときのポイント |
|---|---|
| お花 | 花立の大きさに合い、日々手入れできる量にする |
| お線香 | お参りする場所の換気や、同居する方の香りの好みに合わせる |
| お菓子・果物 | お供えする場所に収まり、傷む前に下げられる量にする |
| ぼたもち・おはぎ | 消費期限と保存方法を確認し、長時間供えたままにしない |
食品は、表示された保存方法や期限を優先し、お参りの後に下げるなどして衛生的に扱いましょう。故人の好物を選ぶときも、ご家庭の習慣に合うものを相談して選ぶと安心です。
ぼたもちとおはぎは何が違う?いつ供える?
春には「ぼたもち」、秋には「おはぎ」と呼ぶ習慣が知られています。牡丹と萩という季節の花に見立てたという説がありますが、呼び名やあんの使い分けには諸説・地域差があります。「こしあんか粒あんか」だけで全国共通の区別ができるものではありません。
お供えする日は、中日に用意する例があります。曹洞宗の年中行事の案内でも、中日におはぎやぼた餅を供えるとされています。ただし、日にちや品物はご家庭の習慣に合わせて確かめましょう。
親戚のお宅へ持参するなら?
相手のご家庭で使いやすいお線香や、日持ちのする個包装のお菓子などを候補にすると選びやすくなります。香りの好みや食品のアレルギー、すでに用意されているものがわかれば、それに合わせましょう。
掛け紙の表書きや水引には、地域などによる違いがあります。包装を依頼するときは「お彼岸のお供えとして持参する」と用途を伝え、品物か現金か、持参先の地域、わかれば宗派も添えると相談しやすくなります。
ご自宅用のお線香と、贈り物としてのお線香で迷う方は、進物線香の選び方もご覧ください。
お墓参りは中日に行くべき?持ち物や服装は?
中日に行けないときはどうする?
春分の日・秋分の日を予定の目安にするご家庭もありますが、家族でのお墓参りは、中日だけに予定を限定せず、ご都合や体調に合わせて相談しましょう。
お寺の法要や納骨など、日時が決まった行事に参加する場合は、その案内を優先します。混雑や天候も考え、落ち着いてお参りできる日を選べるとよいですね。
お墓参りの持ち物は?
墓地の設備やルールを確認したうえで、次のものを準備すると役立ちます。
- お花・お線香・ろうそくなど、ご家庭でお供えするもの
- 数珠など、お参りに使うもの
- やわらかい布やスポンジ、ごみ袋などの掃除道具
- お供え物やごみを持ち帰るための袋
- 屋外での移動に備えた飲み物、雨具など
火気を使えない墓地・納骨堂もあります。ろうそくやお線香は、現地の規則と設備に従って使いましょう。食品のお供えは置いたままにせず持ち帰り、お花については墓地の管理ルールを確認してください。
どのような服装で行けばよい?
ご家族だけのお墓参りなら、墓地で歩いたり掃除したりしやすい、落ち着いた服装を選ぶとよいでしょう。法要にも参列する場合は、お寺や施主からの案内に合わせて準備します。
お墓参りの手順を詳しく知りたい方は、お墓参りのマナーを解説した記事も参考にしてください。
お墓参りに行けないときは?お仏壇がない場合は?
遠方に住んでいる、仕事の都合がつかない、体調に不安がある。お彼岸にお墓へ行くことが難しい場合もあります。そのようなときは、ご自宅で手を合わせる時間を持ち、別の機会にお参りすることを考えてみてはいかがでしょうか。
お仏壇がない場合も、大切な方の写真を見返したり、ご家族で思い出を話したりすることはできます。道具を一度にそろえようとせず、今の暮らしの中でできることから始めてみましょう。
これは、ぶつえいどうからの暮らしに合わせたご提案です。お寺での法要や宗派のおつとめについて知りたい場合は、菩提寺に相談し、ご自身に合う関わり方を確かめてみてください。
お彼岸を、家族で感謝を伝えるきっかけに
お彼岸の準備は、日程を確かめ、普段のお仏壇を整えることから始められます。お供えや作法で迷ったら、これまでのご家庭の習慣を聞いてみるのもよい機会です。
「どんな人だったの?」「このお菓子が好きだったね」。そんな会話を交わしながら、大切な方への感謝を家族で分かち合う時間になればと、ぶつえいどうは考えています。
お彼岸に使うお線香・ろうそく・仏具は、公式オンラインショップでご覧いただけます。香りやサイズ、今お使いの仏具に合うものなど、選び方で迷うときはお問い合わせからご相談ください。松阪の店舗でもお話を伺います。
参考資料
日程・教義・習慣に関する記述は、以下の一次資料を参照しました(確認日:2026年10月19日)。宗派ごとの説明を、すべての宗派に共通する作法として扱わないようにしています。