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公開: 2018-12-04更新: 2026-06-24仏壇

浄土真宗東本願寺派の仏壇の飾り方

浄土真宗は金色の仏壇を選ばないといけないらしいけど本当?

浄土真宗東本願寺派の仏壇はどう飾り付けすればいいの?

仏具が多くて難しそうだけど全部揃えないと行けないの?

このような疑問にお答えします。

結論: 浄土真宗東本願寺派(真宗大谷派・お東さん)の仏壇は金仏壇が基本で、唐木仏壇やモダン仏壇も選べます。最上段に阿弥陀如来のご本尊と九字・十字名号の脇掛、中段に仏飯器・華鋲、下段に三具足を飾り、位牌は用いず過去帳でお祀りします。ご本尊の後光は上にのびる線が6本、供花は八角が東本願寺派の目印です。

家系の宗派が浄土真宗東本願寺派で承継者として仏壇を受け入れる方、あるいは浄土真宗東本願寺派の門徒となりこれから一式をそろえる必要がある方は、仏壇の正式な選び方を知りたいと思われるのではないでしょうか。

浄土真宗は「真宗十派」と称される10の宗派に分かれ、真宗教団連合を形成しています。浄土真宗東本願寺派とは、真宗大谷派(通称「お東さん」)とも呼ばれ、特に有力と言われている宗派のひとつです。10の宗派に根本的な教えの差異はありませんが、仏壇仕様は細かい点で違いがあります。

浄土真宗そのものが、他の宗派にはない決まりごとが多く大変といわれていますが、自身の宗派が浄土真宗東本願寺派であるなら、基本的な部分は把握しておきたいものです。

そこでこの記事では、浄土真宗東本願寺派の仏壇の選び方はもちろん、飾り方や仏具の配置まで、以下の項目にわけて詳しく解説していきます。

この記事の内容

  • 浄土真宗東本願寺派の仏壇の選び方
  • 浄土真宗東本願寺派の本尊・脇掛
  • 浄土真宗東本願寺派で用いられる仏具の名称と意味
  • 仏具の飾り方
  • お仏壇の置き方

1906年(明治39年)創業の仏壇・仏具専門店「ぶつえいどう」がご案内します。

ぜひ最後までご覧ください。

浄土真宗東本願寺派の仏壇はどう選べばよいですか?

東本願寺派の仏壇は金仏壇が基本です。ただし近年は唐木仏壇やモダン仏壇を選ぶ方も増えており、洋室やマンションにもあわせられます。金仏壇以外を検討する際は、念のため菩提寺にご相談ください。サイズは「上置(ミニ)仏壇」と「床置仏壇」の2系統から、置き場所にあわせて選びます。

浄土真宗の仏壇は、阿弥陀如来がおられる極楽浄土を再現するために、きらびやかに装飾されているのが特徴です。

浄土真宗は金仏壇を基本としていますが、近年は唐木仏壇やモダン仏壇を使われる方も増えています。ただし、浄土真宗東本願寺派の方が金仏壇以外の仏壇を購入する際には、菩提寺に相談してみることをおすすめします。

デザイン

仏壇には、大きく分けて3つのデザインがあります。それぞれの特徴について紹介します。

モダン仏壇

近年人気を集めているモダン仏壇は、現代風仏壇もしくは家具調仏壇とも呼ばれる、フローリングなどの洋室やリビングにピッタリな仏壇です。和室や床の間がないマンションにも置きやすいので、仏壇を身近に置きたいけれどインテリアとの調和が気になる方におすすめです。

金仏壇

金仏壇は、外側の黒の漆と内側に施された金箔のコントラストが美しい、寺院のような荘厳さを持った日本の伝統工芸品です。宗派によって内部の形が異なり、浄土真宗東本願寺派の仏壇の特徴は、二重瓦屋根と黒漆塗りの柱です。

唐木仏壇

大谷派仏壇

大谷派仏壇

唐木仏壇は、黒檀・紫檀・屋久杉・欅・桑などの銘木を使用し、江戸時代に培われた工芸技術を活かしてつくられた伝統的様式の仏壇です。繊細な彫刻や透かし彫りが施された気品あふれるデザインは、時代を超えて受け継がれる、仏壇本来の姿ともいわれています。

サイズ

仏壇の3つのデザインには、主に2つのサイズがあります。お部屋の広さやお参りの頻度など、それぞれのライフスタイルにあわせて選びましょう。

上置仏壇(ミニ仏壇)

上置仏壇は、高さが36cm~90cmくらい、幅は30cm~70cmくらいの、他の家具の上に置くこともできる、置き場所の自由度が高い仏壇です。コンパクトで省スペースなので、マンションやワンルームで購入を検討中の方におすすめです。

床置仏壇

床置仏壇は、高さが106cm~173cmくらいの、仏間や床の間などに置かれている伝統的な形式の仏壇です。もちろん、家具調のモダンなデザインもありますので、洋間に置くことも可能です。線香やろうそくなどの収納スペースがあり、座ってゆっくりとお参りできます。

浄土真宗東本願寺派の本尊・脇掛は何をお祀りしますか?

ご本尊は阿弥陀如来です。東本願寺派では、後光48本のうち上にのびる線が6本の「東立弥陀」をお祀りします(本願寺派は8本)。脇掛は向かって左に九字名号(南無不可思議光如来)、右に十字名号(帰命尽十方無碍光如来)を掛けるのが基本です。

阿弥陀如来立像

阿弥陀如来

浄土真宗のご本尊は、阿弥陀如来です。浄土真宗東本願寺派では阿弥陀如来の背後に頭光がついている東立弥陀となり、後光48本の中で上にのびるものが6本のご本尊を、仏像ではなく仏画でお祀りします。

ご本尊の掛軸は、基本的に本山からお迎えします。しかし、家庭の事情などにより、ご本尊を本山からお迎えできない場合は仏具店での購入も可能です。仏具店には仏画以外に、木造の仏像もあります。

その際、同じ浄土真宗の本願寺派(通称「お西さん」)は後光の上にのびるものが8本になるため、間違えないように注意が必要です。また、仏具店で購入する場合は、事前に菩提寺に確認することもおすすめします。

真宗大谷派脇侍

九字名号・十字名号

脇掛は、向かって左側に九文字名号(南無不可思議光如来)の掛軸を、右側には十文字名号(帰命尽十方無碍光如来)の掛軸をお掛けします。

浄土真宗東本願寺派の本尊と脇掛には、3つのタイプがありますので、仏壇にあわせてお選びください。

木造タイプ

阿弥陀如来立像

白木の阿弥陀如来像

木に東立弥陀を彫って仕上げた仏像です。白木のままの木像が多いのですが、金箔を施したものもあります。柘植や白檀など、高級資材を用いた仏像は高価になりますが、桧木で作られた仏像にはお手頃な価格帯もあります。

掛軸タイプ

阿弥陀如来立像

阿弥陀如来立像

東立弥陀の姿を絵に描き、掛軸に仕立てたものです。仏壇に掛軸をかけるフックがある場合はフックに、ない場合は仏壇内に掛軸立てを設け、吊り下げてお祀りします。

スタンドタイプ

阿弥陀如来絵像

阿弥陀如来絵像

掛軸本体に木材などを使用した、自立タイプの掛軸です。材質は木材以外に、クリスタル・真鍮・アクリル板など、予算とお好みにあわせて選択可能です。

浄土真宗東本願寺派ではどんな仏具が必要ですか?

最低限そろえたいのは、過去帳・三具足(香炉・花立・ろうそく立て)・おりん・八角供花・仏飯器・華鋲です。八角供花は東本願寺派の特徴で、本願寺派の六角供花とは形が異なります。

仏壇に供えられる仏具は、他の宗派間はもちろん、浄土真宗10派の中でも違いがあります。ここからは、浄土真宗東本願寺派が推奨する、最低限そろえたほうが良いとされる仏具とできれば用意したい仏具を紹介します。

最低限必要な仏具

過去帳

浄土真宗では位牌を用いらないため、故人の名前を記すために過去帳(かこちょう)が必要になります。

具足

三具足

具足(ぐそく)とは、仏教で故人を供養するために必要なアイテムを総称した言葉で、3つなら3具足、5つなら5具足と表現されます。浄土真宗東本願寺派では、香炉・花立・ろうそく立ての3具足を用意します。

おりん

おりんは美しい音を響かせることで、人々の邪念を払い、供養や祈りを極楽浄土に届けるという役割があります。浄土真宗東本願寺派のおりんは、四角型のリン台に金襴輪(きんらんわ)という輪を置き、その上に乗せます。

八角供花

八角供花(はっかくくげ)は、お盆・法事・彼岸の時などに、お供え物を乗せるための仏具です。本願寺派(通称「お西さん」)では六角となっているため、間違えないようにしましょう。

仏飯器

仏飯器(ぶっぱんき)は、仏壇にご飯をお供えする際に使用します。浄土真宗東本願寺派では金仏具を基本とし、鶴と亀がデザインされた仏具が使われます。また、ご飯は蓮の実をイメージした円筒形に盛り付けるため、盛糟(もっそう)という専用の仏具も必要です。

華鋲

華鋲(けびょう)は、浄土真宗東本願寺派用の水入です。浄土真宗では、華鋲以外の器に水やお茶を入れてお供えすることはしません。華鋲に水を入れ、水が腐らないように樒(しきみ)をさし、お供えします。

できれば用意したい仏具

打敷

打敷(うちしき)は、お盆・法事・彼岸の時などに、3具足の下に敷くための三角形の布です。

透かし香炉

透かし香炉とは、陶磁器に透かし模様を施したデザインの香炉を指します。浄土真宗東本願寺派では、3具足のひとつでもある香炉を、透かし香炉にすることを推奨しています。

見台

見台(けんだい)は、普段はしまってある過去帳を、仏壇に置く場合に乗せる台座です。

金灯籠

金灯籠(きんとうろう)は、ご本尊のお顔や姿を明るく照らす、燭台と同じ灯供養具(とうくようぐ)のひとつです。浄土真宗東本願寺派では、真っ直ぐにのびる蝶足をした金灯籠を使用します。

瓔珞

瓔珞(ようらく)とは、魔よけの役割を果たすとされる仏具で、きらびやかな作りが特徴です。浄土真宗東本願寺派では、輪灯(りんとう)を下げた竿を瓔珞で覆うように飾りつけます。

輪灯

輪灯(りんとう)は、仏壇の中を明るくする真鍮製の仏具です。浄土真宗東本願寺派の輪灯は、飾り模様の無いシンプルなつくりになっていますが、瓔珞(ようらく)と組み合わせて装飾されます。

御文箱・和讃箱

御文箱(おふみばこ)は、蓮如上人の御文(おふみ)を納める箱として使用します。御文(おふみ)とは、蓮如上人が布教の一環として、全国の門徒に向けて手紙の形で記した法語です。

和讃箱(わさんばこ)は、親鸞聖人の『正信偈(しょうしんげ)』と『三帖和讃(さんじょうわさん)』を納める箱です。おつとめの際には和讃箱から取り出し、和讃卓(わさんじょく)と呼ばれる仏壇の前に置く机に乗せて読誦します。

経机

経机(きょうづくえ)は、仏壇の前に置く高さ30cm前後の机のことです。本来の役目は経本を読む際に使用するものですが、おりんや香炉を乗せてもかまいません。数珠やお線香などの小物をしまえる小さな引き出しが付いているタイプもありますので、仏具をまとめて収納することもできます。

導師座布団

導師座布団(どうしざぶとん)は、ご住職が法事などで読経をする時に長時間座る事を想定して作られているため、通常の座布団よりひとまわり大きく厚みもあります。また、四隅には邪気払いの意味を持つ、角房(すみふさ)がついています。

浄土真宗東本願寺派の仏具はどう飾り付けますか?

浄土真宗東本願寺派の仏壇は、最上段の中央に阿弥陀如来のご本尊(仏画または木像)を安置し、その左右に脇掛(向かって左に九字名号、右に十字名号)を配します。

中段には御本尊への日々のお供えとして、仏飯器(仏飯)と華鋲(樒を挿した水入)を置きます。下段には香炉・花立・ろうそく立ての三具足を配置し、法要の際は五具足(左右に花立とろうそく立てを増設)に整えます。

お仏壇はどこに、どの向きで置けばよいですか?

特別な決まりはありませんが、東本願寺派では阿弥陀如来のおられる西方浄土に向かって拝めるよう、仏壇を西に背を向けて東向きに置くのが基本です。神棚と向かい合わせになる配置を避け、直射日光の当たらない落ち着いた場所を選びます。

最後に、仏壇の置き場所について、解説します。購入後の設置場所に迷っている方は、参考にしてください。

向き

仏壇を置く向きには、宗派によっておすすめしている方角はありますが、特別な決まりはありません。

浄土真宗東本願寺派は、ご本尊に阿弥陀如来をお祀りしているため、阿弥陀如来がおられる西方浄土に向かって手を合わせることが良いとされています。仏壇を西を背にして東に向けて置くことで、仏壇への礼拝が極楽浄土への礼拝にもなります。

おすすめの設置場所

仏壇を置く部屋や場所にも、特別な決まりはありません。落ち着いて故人を偲び、清々しい気持ちでお参りできる場所に置くことが大切です。

ただし、同じ部屋に神棚がある場合、仏壇と向かい合わせにはしないようにしましょう。向かい合わせにしてしまうと、神棚を拝むときには仏壇にお尻を向けることになり、仏壇を拝むときには神棚にお尻を向けることになってしまうからです。

また、仏壇が傷みやすくなってしまう直射日光も避けるようにしましょう。

東本願寺派(お東)と本願寺派(お西)の仏壇はどう違いますか?

同じ浄土真宗でも、東本願寺派(大谷派)と本願寺派では仏壇・仏具の細部が異なります。見分けのポイントを表にまとめました。

項目東本願寺派(大谷派・お東)本願寺派(お西)
ご本尊の後光上にのびる線が6本8本
供花(くげ)八角供花六角供花
金仏壇の柱黒漆塗り金箔
焼香の回数2回1回

いずれも焼香は額に押しいただかずに行います。脇掛は東西とも九字名号・十字名号を用いますが、本願寺派では親鸞聖人・蓮如上人の御影を掛ける場合もあります。本願寺派の詳しい飾り方は浄土真宗本願寺派の仏壇の飾り方をご覧ください。

大谷派の仏壇飾り付け 完成例

浄土真宗東本願寺派(真宗大谷派)の仏壇 一式飾り付け例

上の写真は、ぶつえいどうで取り扱う大谷派仏壇の飾り付け一式の例です。最上段に阿弥陀如来のご本尊と九字・十字名号の脇掛、中段に仏飯器・華鋲・打敷、下段に三具足、そして経机の上におりんと香炉、足元には御文箱を配置しています。

実際の飾り付けは、お仏壇の大きさや内陣の作りによって細部が変わります。三重県松阪市のぶつえいどう本店(創業明治39年・1906年)では、大谷派をはじめ各宗派の仏壇・仏具を取り揃えております。後光の本数や供花の形といった東西の違いも店頭で見比べていただけますので、お近くまでお越しの際はぜひ実物をご覧ください。

店舗情報・アクセス

まとめ

「浄土真宗東本願寺派の仏壇」について、選び方をはじめとして、仏具のそろえ方や置き方などを紹介してきました。

浄土真宗はさまざまな宗派があり、仏壇や仏具に細かい違いがありますが、全面的に従わなければいけないというわけではありません。地域によっては、その土地独特の風習などもあるので、迷ったときには、葬儀や法事でお世話になる菩提寺のご住職に相談してみることをおすすめします。

基本的な部分は本記事を参考にしつつ、住宅事情やライフスタイルに合った仏壇をお選びください。

よくあるご質問

Q. 浄土真宗東本願寺派と本願寺派の仏壇は何が違いますか?

ご本尊の後光(東は6本・西は8本)、供花の形(東は八角・西は六角)、金仏壇の柱の仕上げ(東は黒漆・西は金箔)、焼香の回数(東は2回・西は1回)などが異なります。

Q. 金仏壇でないといけませんか?

基本は金仏壇ですが、唐木仏壇やモダン仏壇を選んでも問題ありません。住まいに合わせて選べます。ただし念のため、菩提寺にひと言ご相談されると安心です。

Q. 位牌は必要ですか?

浄土真宗では位牌を用いず、過去帳(または法名軸)で故人やご先祖をお祀りします。詳しくは浄土真宗では位牌を作らない?をご覧ください。

Q. ご本尊は本山からお迎えしないといけませんか?

本山からお迎えするのが基本ですが、ご事情により難しい場合は仏具店でのご購入も可能です。その際は事前に菩提寺へご確認ください。

Q. 最低限そろえる仏具を教えてください。

過去帳・三具足(香炉・花立・ろうそく立て)・おりん・八角供花・仏飯器・華鋲が基本です。打敷や金灯籠、御文箱などは、できれば順に整えていきます。


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