由緒・歴史
大石不動院は、弘仁3年(812)に弘法大師空海によって開かれたと伝わる真言宗山階派の寺院です。正式には石勝山金常寺不動院と称し、櫛田川の清流に沿った山裾に堂宇を構えます。古くから不動明王を本尊とする厄除けの霊場として、地域の厚い信仰を集めてきました。
通称「大石のお不動さん」として親しまれ、厄除け・家内安全・交通安全などの祈願に多くの参拝者が訪れます。
八朔まつり
大石不動院に古くから伝わる夏の行事が「八朔まつり(八朔祭)」です。「八朔」とは「八月の朔日(ついたち)」を意味し、節分から数えて二百十日目にあたる旧暦八月一日(現在の九月一日頃)を指します。
この日は古来、田畑をはじめ家畜や人の命を奪う魔物が来る日として恐れられてきました。一夜にして無事を祈り、護摩を焚いてお光を捧げたことが八朔祭の始まりと伝えられています。今日では宗教の枠を越え、交通安全の守り本尊として広く信仰を集める祭礼として受け継がれ、近隣の市町からも多くの人々が訪れます。
近年は、夏の終わりを告げる祭として次のような催しが行われています。
- ステージイベント・カラオケ大会・盆踊り
- 石野木御所太鼓の奉納
- 仕掛け花火を中心とした花火大会
文明の進んだ今日にも変わらず守り継がれる、地域の貴重な無形の文化です。
※開催の日時・内容は年によって異なります。最新の情報は大石観光協会・松阪市観光協会などでご確認ください。
見どころ
ムカデラン群落(県指定天然記念物)
境内の岩壁に自生するムカデランの群落は三重県指定天然記念物。本州では希少な着生ランで、夏に小さな白い花を咲かせます。
護摩祈祷
不動明王を本尊とする祈願寺として、護摩祈祷が執り行われます。煙と炎の中で読み上げられる祈祷は、真言密教の荘厳な空気を伝えます。
紅葉の名所
山あいの静かな境内は紅葉の名所としても知られ、秋には美しい錦秋の景色が広がります。
アクセス
- 三重県松阪市大石町
- 松阪市街地から車で約30分
- 櫛田川沿いの山間部に位置
参考文献
本ページは松阪市観光協会・観光三重の公開情報、および大石不動院八朔まつり実行委員会(大石観光協会)の趣意書を元に編集しています。祈祷や拝観については事前にお問い合わせください。