盆提灯・行灯の「飾り方」から「意味」まで!意外と知らない盆提灯・行灯の基本

行灯

盆行灯はご先祖のための目印

お盆には仏様やご先祖の霊が迷わないように「迎え火」「送り火」といって、家の門前で火を焚きました。江戸時代になると、その火を提灯に移して飾り付ける風習が生まれました。これが盆提灯の始まりです。
最近では各家庭の門前で火を焚くことは難しくなり、盆提灯・行灯だけを飾ります。盆提・行灯の明かりは「迎え火」「送り火」の役割をしてくれているのです。

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盆提灯の種類

伝統的な盆提灯は和紙と竹ひごで作られていて、きれいな模様が描かれているのが特徴的です。産地は和紙の生産が盛んな岐阜や福岡が有名です。また最近では新しい素材を使った様々なデザインの盆提灯・行灯があります。

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どれも盆提灯・行灯として使うのであれば役割は同じなので、お部屋に合わせて好きなデザインの提灯・行灯をお選びいただけます。

盆提灯・行灯の飾り方

盆提灯はお仏壇の近くに飾り付けるのが一般的です。数や配置には特に制限はありませんので、お部屋の大きさや構造に合わせて自由に飾り付けをしてください。 盆提灯・行灯を飾り付ける時期ですが、8月の初旬から飾っておいて問題ありません。また、片付けるのはお盆があける17日以降にしましょう。

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明かりには電球を使いましょう

昔は本物の火を使っていましたが、安全面を考慮して電球やLEDのライトを使用することが多くなりました。床置タイプの行灯にははじめから電源コードがついていますが、天井から吊るすタイプには付いていないことが多いので、その場合は電池式のローソクを使えば安全に明かりを灯すことができます。

盆提灯の贈り方

新盆(初盆)を迎える家庭には、親類や故人と親しかった友人知人から盆提灯を贈る風習があります。盆提灯・行灯を贈る際は絵柄の入った提灯を贈るのが一般的です。形は決められていませんが、近年ではモダンなデザインのものが人気です。提灯を飾り付けることも考慮して遅くともお盆の10日前頃には届くほうが先方にも喜ばれることでしょう。

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盆提灯・行灯の片付け・保管について

お盆があけたら早めに片付けましょう。盆提灯・行灯は和紙や木材を使って作られています。そのため保管状態が悪いとカビが生えたり、虫に喰われたりしてしまいます。保管の際は防虫剤や乾燥剤を一緒に入れておくと良いでしょう。毎年使うものなので上手に保管して出来る限り永く使えるようにしたいものです。

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